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【第93回天皇杯 3回戦 鹿島 vs 京都】レポート:難敵・京都にやはり苦戦。天皇杯3度目の対戦で何とか鹿島が初勝利をおさめる。(13.10.15)

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先制点を決めた遠藤康が敬意をこめて「面倒くさいチームだった」とつぶやく。2年前に苦杯をなめた京都に鹿島は今回も苦戦した。

試合前から鹿島の選手達は京都のことを警戒していた。34歳と経験豊富な本山雅志も「難しい試合になる」と予言していたが、その通りの展開となった。同じカテゴリーの相手なら、ある程度は置かれた状況も似てくるし、少なくとも1度は対戦しているので、相手の出方も予想できる。しかし、違うカテゴリーとなると話は別だ。チャレンジ精神は旺盛になり、鹿島を喰ってやろうという気持ちがポジティブに働けば、いつも以上にアグレッシブな姿勢が生まれてくる。迎え撃つ立場のチームとしては非常にやりづらい相手なのだ。しかも、次の週末には、優勝争いのライバルチームである浦和レッズとの対戦が控えている。トニーニョ・セレーゾ監督は、それを見越して試合前から事ある毎に、この試合に集中することを説いたが、めざましい効果を見せることはできなかった。

前半は特に静かな展開となった。人数をかけて攻める京都に手を焼き、守備から攻撃に良い形で移れない。「奪ったらチャンスになる」(遠藤)と考えていたが、高い位置でボールを奪うはできなかった。互いに決定機は1度ずつ。京都は試合開始早々に、速攻で数的優位をつくり、最後は工藤浩平が曽ヶ端準と1対1を迎えたが、シュートはネットを揺らすことができなかった。試合で最初のビッグチャンスだっただけに、これはおきたかったところ。
「コーナーキックからのカウンターかな、浩平が外した場面なんかは、ああいうのは確実に決めておきたいという気持ちはありましたけど、そういうのもサッカーだと思います」
試合後、大木監督は悔しさを滲ませた。
鹿島はダヴィのボレーシュートがポストを強襲した場面があったが、全体的にチャンスは単発。試合の流れは京都が掴んでいた。

しかし、後半に入ると京都の勢いが減退、逆に鹿島が攻めに転じる。54分に左サイドを突破したジュニーニョからゴール前に鋭く曲がるクロスが送られると、逆サイドの遠藤が頭で合わせて先制点を奪う。67分には右サイドを崩してペナルティエリアに侵入した大迫の至近距離のシュートが、逆サイドにふわりと流れると、そこにダヴィが高さを見せてヘディングで押し込む。流れを掴んだ鹿島が一気に試合の形勢を変えてしまった。

ボールを追い越す動きが少なくなっていた京都は、中村祐哉を右サイドに投入し、布陣も3バックに変更して再び攻めに出る。75分に横谷繁が強引な突破からゴールを奪うと、その後も鹿島ゴールを攻め立てた。しかし、三平和司、バヤリッツァが相次いで決定機を迎えたものの、シュートはいずれも枠外に。アディショナルタイム、山瀬功治が渾身のミドルシュートを放ったところでタイムアップ。なんとか鹿島が逃げ切ることに成功した。

試合後、トニーニョ・セレーゾ監督は「ひどい試合をした」と激怒、「この姿勢でやれば、レッズには負ける」と厳しく内容を断じた。とはいえ、難しい対戦相手だったことを考えると、内容は乏しかったがしっかり勝利をおさめて次のラウンドに進めたことは大きい。京都にしても、天皇杯の戦いは終わってしまったが、鹿島相手にもある程度の手応えを感じられたことは、J1を目指す戦いにおいて、収穫があったと言えるだろう。どちらにとっても、この結果を次にどう繋げるかが、より重要となりそうだ。

以上

2013.10.15 Reported by 田中滋
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