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【第93回天皇杯 3回戦 千葉 vs F東京】レポート:決定機で上回りながらも千葉に止めを刺せなかったF東京。千葉は土壇場のゴールで延長戦に持ち込むもPK戦で涙を飲む。(13.10.14)

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試合前はF東京がボールを支配して千葉を押し込むと思われたが、ボールの支配率では両チームに大差はなかった。だが、120分間での決定機の数は、千葉は2回ほどだったが、F東京は先制点になったPKを含めて6、7回ぐらい。それでも流れの中で得点したのは千葉で、F東京は流れの中での決定機をモノにできなかった。そんな要素や千葉の得点時間が90分だったこと、そしてPK戦の展開(千葉とF東京がともに4人目と6人目がGKにセーブされた)からも、サッカーのいろいろな面白さが感じられた熱戦だったと思う。

千葉は、J2リーグ第36節のスタメンから出場停止のケンペスに代わって森本貴幸、負傷したキム ヒョヌンに代わって竹内彬が、負傷個所が回復した山口慶が佐藤勇人に代わってスタメン。F東京は、負傷したチャン ヒョンスに代わってJ1リーグ第28節でスタメンの加賀健一がこの試合でもスタメンで、日本代表招集で不在の権田修一と森重真人に代わって塩田仁史と丸山祐市、そして高橋秀人に代わって三田啓貴がスタメンとなった。

F東京は7分に東慶悟のシュートがクロスバー直撃、三田のシュートは千葉の高橋峻希がゴールライン上でクリアと、試合開始早々から立て続けにビッグチャンスを作った。さらに、千葉のストロングポイントである米倉恒貴の攻撃参加をケアするため、15分ぐらいにはルーカスとポジションを入れ替えて三田を左サイドに回した(34分頃まで)。千葉のボールホルダーには素早く体を寄せ、簡単には前を向かせない守備を見せた。
F東京の速いプレッシャーもあって、千葉はゴール前でボールを奪われたり、ラストパスが合わなかったりして決定的なシュートをなかなか打てなかった。試合開始早々の5分には佐藤健太郎のスペースへのロングパスをダイレクトで森本へあとわずかのラストパスにした米倉だったが、その後はなかなか前へ飛び出せなかった。だが、一方で米倉と同サイドのF東京の太田宏介も前半は8分のアーリークロス以外は見せ場がほとんどなかった。

千葉のディフェンスラインの背後のスペースを突こうとする攻撃を再三見せていたF東京は、39分、試合を通して老獪なうまさを見せつけたルーカスが長谷川アーリアジャスールのロングパスを受けて抜け出しかける。突破を止めようとした米倉のファウルで得たPKを41分にルーカスが自ら決め、先制点を奪取した。優位に立ったF東京は1点のリードを守り切るに越したことはないが、やはり後半に千葉を突き放す追加点が欲しかった。千葉の体を張った守備もあったが、シュートの精度を欠くなどの決定力不足が目についた。

F東京に左右にボールを回されて揺さぶられる場面もあった千葉だが、攻守ともに粘り強く戦った。後半は右サイドだけでなく中への突破も増えた米倉のシュートが塩田にセーブされた直後の90分、大塚翔平の縦パスを受けた町田也真人がヒールパスで落とすと、走り込んだ深井正樹が狙いすましたシュートを決めて、土壇場で千葉が追いついた。

延長戦でもF東京が千葉の攻撃をゴール前で止める守備を見せつつ千葉よりも多くシュートを打ったが、決定的な場面は108分の太田のCKからの平山相太のヘディングシュートだけ。だが、PK戦では千葉は8人目の高橋が蹴ったボールがクロスバーに当たって外れたのに対して、F東京は8人目の徳永悠平がきっちりと隅に決めて決定力で上回った。

攻守に『前へ』の姿勢は見せた千葉だが、フィニッシュに至るプレーの精度、相手の攻撃力が高いにしても決定機を作らせない守備という課題が残り、うまさと力強さを随所に攻守で表現したF東京には相手に止めを刺すための決定力という課題が残った。両チームとも残り試合が少なくなってきたリーグ戦で目標を達成するには、さらに4回戦進出のF東京は天皇杯を制するには、前述の課題をどれだけクリアできるかがカギになる。

以上

2013.10.14 Reported by 赤沼圭子
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