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【第93回天皇杯 3回戦 湘南 vs 甲府】レポート:1点を巡る攻防のなか、チャンスを確実に仕留めたのは甲府。120分の熱闘を制す。(13.10.14)

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甲府の城福浩監督は語る。「いまJリーグのなかで勝ち切ることがいちばん難しいチームのひとつが湘南。それぐらい全員で粘り強い守備をし、攻守の切り替えも速く、運動量も多い」。他方、こうも続けている。「我々も簡単に勝点を与えないチームだと自負している」。予想していたと、指揮官も試合後に明かしたとおり、果たして両者の攻防は1点を巡り、その決着は90分では足りなかった。

永木亮太の縦パスに古林将太が裏を抉る。大竹洋平が相手をかわしてシュートを狙う。キックオフから10分も経っていない。前線からの守備に始まる湘南は、攻撃に転じれば岩尾憲が散らしつつ、たとえば亀川諒史がそうだったように序盤から積極的にゴール前を突き、ウェリントンを楔に、ときに流れるようなパスワークで崩しにかかる。かたや、くだんのシーンで青山直晃が身を挺したように甲府も堅い。パトリック率いるカウンターに迫力をチラつかせながら。甲府陣内で過ごす時間は長いが、帰陣となれば湘南もまた速い。加えて両GKも好守で魅せ、後半開始間もない福田健介のミドルを湘南GKアレックス サンターナがはね返せば、甲府GK河田晃兵も武富孝介やウェリントンの好機を阻む。

シュート数、あるいはゴールキックやコーナーキックの数に表れているとおり、主導権は90分を通して湘南に傾いていた。甲府との前回対戦を引き合いに、「我々が主導権を握る時間帯は間違いなく多かったし、崩せた場面も多かったと率直に思います」曹貴裁監督は振り返っている。しかし、さらに指揮官が触れたように、勝利の女神は湘南になびかない。

スコアが動くのは延長前半の104分、湘南が攻め立てた直後だった。ジウシーニョがドリブルで左サイドを持ち込み、折り返しを受けたのは82分に途中出場していた三幸秀稔だ。「あとは決めるだけでした」。数分前にPKを外していたジウシーニョからのギフトに鮮やかなミドルで応えた。その後、湘南も遠藤航や途中出場していた島村毅を前線へ上げるなどしてゴールに迫るが、ネットには届かない。豊富な経験者集う甲府にあって、メンバー最年少によるプロ初ゴールがチームを次に進めた。

「湘南の連動する攻撃を失点0に抑えられたことは自信になるし、今日得た課題と成果をしっかり次のJリーグに反映させたい」城福監督は語った。もちろんこの日の内容を次へ活かすべきは湘南も同様だ。曹監督は、「さらに確率を上げる選択をしなければいけない」と、攻撃のさらなるブラッシュアップに言及した。

譲れぬ戦いはいずれも続く。こと湘南にあっては、この日はそっぽを向かれた女神を微笑ませたい。一度ならず、二度三度、六度と。「決定的なチャンスはつくれていたと思う。ラストのところで決められるように練習からみんなでやっていきたい」大竹は言う。こちらも残るべきだと胸を張れる歩みを糧に、胸を焦がすばかりでなく届けるべく進む。

以上

2013.10.14 Reported by 隈元大吾
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