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【J1:第28節 新潟 vs 鳥栖】レポート:新潟は鳥栖を下してホーム6連勝。川又が今季17ゴール目を含め、全得点に絡む(13.10.06)

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新潟が3-1で鳥栖を下し、ホーム6連勝をマークした。川又堅碁が3得点全てに絡む活躍。前半30分、成岡翔の先制ゴールの起点になり、後半24分には岡本英也の勝ち越し点をアシスト。そして後半35分、自らがチーム3点目を決めた。得点ランキングは4位タイから2位タイに上昇した。
鳥栖は前半39分に池田圭のゴールで一時は同点にしたが、後半はカウンターと、1対1の局面で後手を踏み、失点を重ねた。

ホーム6連勝を確信した「ドヤ顔」だった。川又はゴール後、目を見開いたまま、力強いガッツポーズ。ダメ押し点を喜んだ。
岡本との連係で金珍洙が中央を突破。川又は金から入ったボールに反応して右足を振り抜く。ボールは1度ポストに当たり、マウスの中に吸い込まれた。今季17得点目。佐藤寿人(広島)、渡邉千真(F東京)と並び、19得点で首位の大久保嘉人(川崎F)を射程距離にとらえた。

伏線はあった。自分のゴールの前には、味方の得点をお膳立てしている。成岡の先制点は、前線で起点になりワンツーを決めたもの。岡本の勝ち越し点は、ライン際で粘って、冷静に折り返してアシストした。判断は冴え渡っていた。そんな中で、16得点で並んでいた鳥栖・豊田陽平を、相手の目の前で抜き去った。
それでも「得点ランキングは気にしません。サッカーは11人で戦うもの。全員で戦う中で自分が点を取っただけ」。手応えがあったのは「意識していた泥臭いプレー」だ。柳下正明監督は「(岡本が決めた)2点目のアシストのようなプレーが、川又の本来のプレー」とたたえた。ゴール前で相手DFと競り合いながら懸命にボールをキープ。動き直した岡本に合わせて、GKとDFの間にパスを通し、勝ち越し点を演出したものだ。
「あのときは、あきらめないでボールを追った。パスを出すときは、最初はマイナスに出そうと思ったが、ヒデ君(岡本)が動き直したので、直前で前に変えた」。懸命にボールを追い、冷静に状況判断する。チームが求めるプレーを柳下監督は「今後も続けていってもらいたい」と評価した。

鳥栖戦に向けて、状態は万全ではなかった。練習からイージーなシュートを外し、実戦形式ではゴールだけを意識しすぎていた。「自分が得点することしか考えていない。スタメンを外すことも考えている」。柳下監督からは報道陣を通じて、スタメン落ちの可能性も示唆された。
ある意味、がけっぷちで迎えた鳥栖戦。「開幕のころにはできていた、泥臭く一生懸命なプレーをやらなければと思った」。持ち味は発揮した。そしてチームの結果に自身の成果を重ね合わせた。前節柏戦に続くゴールで、今後の量産も期待される。「まだまだです。得点はしたけど、ホッとはしていません」。チームの上昇とそこに役立つゴール。リーグ戦も残り6試合、謙虚にそれを追求し続ける。

鳥栖は同点にした流れを継続できなかった。前半39分、丹羽竜平のロングフィードを、金井貢史が頭でつなぎ、最後は池田圭が右足でたたき込んだ。長いボールを有効に使った攻撃が功を奏した。
だが、後半に入ると、パスミスをカットされて新潟のカウンターを食らう。2、3点目の失点はそこから。「局面の1対1で相手を上回ることができなかった」。尹晶煥監督が言うように、カウンターから人数をかける新潟の攻めに屈した形になった。

立ち上がりから局面での激しい奪い合いが続き、両チーム合計で9枚のイエローカードが出された。選手同士がエキサイトする場面も。「難しい試合。いろいろあって前半はサッカーができなかった」と柳下監督。同時に、苦しみながらも流れをつかんだ選手たちを「成長している」とたたえた。新潟にとっては、今後の上昇の手応えになった。
残りのリーグ戦、一戦ごとの課題の消化と上積みが順位に関わってくる。

以上

2013.10.06 Reported by 斎藤慎一郎(ニューズ・ライン)
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