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ルヴァン 準々決勝 第1戦
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【J2:第36節 長崎 vs 岡山】プレビュー:シーズンを戦いながら進化した両チームがプレーオフ出場権をかけて死闘を繰り広げる(13.10.06)

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今季の開幕戦で対戦したV・ファーレン長崎とファジアーノ岡山。この試合、両チームは開幕という事もあり共に高いテンションでぶつかり合う好ゲームを披露。システムも3−4−2−1と全く同じで、1対1のガチンコ対決が各所で繰り広げられるミラーゲームだった。試合は1−1の引き分けに終わったが、互いに組織された守備が開幕戦から機能した試合だった。

長崎の高木琢也監督は試合の後に「岡山相手にこれだけできたことは自信になった」と述べており、開幕戦で自分達のサッカーの方向性を確認できたことで、その後に11戦負け無しというJリーグ1年生とは思えない快進撃を見せることができた。夏場には小松塁、奥埜博亮、岡本拓也というJ1に所属する新加入選手3人を獲得。7月から8月にかけては5試合勝ち星から遠ざかったが、開幕の時点と比較すると、シーズンを通して明らかに攻撃の質が高まった。

一方の岡山は影山雅永監督が指揮を取って4年目という事もあり戦いながら負けないサッカー、あきらめないサッカー、最後まで走りきるサッカーがチームにしっかりと定着してきた。高木監督も「近藤徹志や清水慎太郎や金民均など開幕の時点ではスタメンに名を連ねていなかった選手がチームを引っ張るなど層の厚さ、自力の強さがある。岡山の試合映像を編集していてつくづく岡山は強いチームだと思った。死に物狂いでやらないと負ける」と話している。

今節はプレイオフ進出圏内を懸けての戦いとなるが、岡山は34節に下位のギラヴァンツ北九州に1−2で敗れた後、チームは鬼気迫る雰囲気の中で練習に取り組んできた。その結果、前節にはプレーオフ進出を争うライバルチームの一つ、ジェフ千葉を3−0で撃破。シャドーストライカーの清水が2試合で3得点をあげるなど、5位の長崎を追い落とす勢いを持っている。
それに比べ長崎は、内容はさほど悪くないながらも3戦連続無得点で3連敗。選手たちは始めて味わうJリーグの大きなプレッシャーと戦っているようだ。高木監督は「岡山の選手は目の色が違う。うちの選手はまだまだ。追い込まれている人間とそうでない人間の差が出ている。この試合はガチンコ勝負。ファイトできない奴は使わない。たとえ開始1分でも2分でもそんな選手がピッチにいればすぐに交代させる」と選手にはっぱをかけている。

互いに3バックシステムを採用する長崎と岡山だが、岡山はこれまで3バックのチームと10試合対戦し、成績は3勝5分2敗で得点数は7だ。一方、4バックのチームと25試合戦い、9勝10分6敗で得点数は39。試合数は異なるが、相手が3バックの時の得点数は相手が4バックのときと比較して5分の1以下。興味深い数字だ。長崎は3バックのチームとこれまで12試合戦い、成績は5勝4分3敗で、得点数は16。4バックのチームとは23試合を戦い、11勝4分8敗で得点数は24。こちらも試合の数が異なるが、負けの数は3バックのチームに対してのほうが少ない。ただし、高木監督は「これまでウチは3バックのチームと対戦したが、長崎は時間(余裕)を与えてもらっていない。この試合では恐らくロジックは成立しない。やるかやられるか。両軍入り乱れた試合になる」と話しており、事前のデータはほとんど参考にならないかもしれない。プレイオフ進出を懸けた文字通り「死闘」が繰り広げられるのだろう。

以上

2013.10.05 Reported by 植木修平
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