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【J2:第36節 富山 vs 熊本】プレビュー:残留争いからの脱出目指す直接対決。富山は「くまモン」に主役の座をわたすな(13.10.06)

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18位・熊本と勝点1差で追う19位・富山の直接対決。降格圏である21位との勝点差は5と4で、残留争いから一歩抜け出すための勝利を目指す。両者とも前節を勝って調子を上げており、心技とも充実した状態でぶつかる楽しみな一戦。アウェイの地から「ロアッソ君」「くまモン」も来場する。ゆるキャラたちを前座に、一番の輝きをみせる男は誰だ。

富山は前節の福岡戦を4−1で快勝した。FW苔口卓也がクラブ初・自身初となるJ2通算104回目のハットトリックを達成した。1試合4得点はクラブ最多タイで2011年第33節・鳥取戦以来4度目のこと。対福岡の未勝利にも終止符を打った。安間貴義監督は、富山のJリーグ初戦が博多での福岡戦だったことを当時出場した中川雄二GKコーチや西野誠主務から聞いていた。試合後の会見で「カターレが初めてJリーグでプレーしたこの地から突き抜けていきたい」と語り今後の飛躍を誓った。クラブの歴史を書き換えてつかんだ7試合ぶりの勝利。依然として残留争いは続くが、雲間から光が差し込んだ。

[4-2-3-1]にフォーメーションを変更し、前からボールを奪いにいく守備、縦にスピーディーな攻撃というシンプルな戦術が徹底された。ハイプレッシャーによって序盤から主導権を握るゲームが続いており、「前節は入りがよかった。福岡はびっくりしたのではないか」と苔口。MF大西容平は「コミュニケーションをとりながらチーム全体で守れている。(キム)ヨングンと2人で前からプレスにいけているし、後ろもついてきてくれる」と話す。
ボランチの大西とキム、トップ下の白崎凌兵を中心に奪ってからのボール保持が安定し、攻撃につなげられていることも大きい。前節でDF御厨貴文が12試合ぶりに復帰し、ビルドアップのパターンも増えた。白崎は「ボールを奪った後に簡単に失わなくなってきた。チャンスをつくる側にまわっているが、今のチームにはそれが合っている。自身の得点はいずれ挙げられると思うし、チームのサッカーが良くなることのほうが大事」と話した。
今週はパスコースを切られた時に別ルートへ切り替えるスピードを意識したトレーニングを行った。「突き抜けたい」と語った監督には「うちの選手はもっとやれる、もっとできる」という手ごたえがあり、勝ってなお課題を授けている。進歩し続ける姿を今度はホームで披露しなければならない。熊本には09年に2連勝した後8戦未勝利(4分4敗)。相手に不足はない。

対する熊本は一時20位まで後退したが、天皇杯・徳島戦のPK勝ちをきっかけに復調してリーグ3戦負けなし(2勝1分)。いずれも接戦だったがしぶとく勝点を伸ばしている。前節・札幌戦も押され気味だったが後半34分にMF片山奨典が決勝点を挙げて2−1で勝った。ホームで行われた前節の入場者は6000人を超しており、サポーターを含めたクラブ一丸で残留争いに立ち向かっているようだ。
「熊本はウーゴ、齊藤(和樹)、養父(雄仁)の前線3選手が絡む攻撃が強力。チームとしてボールを保持する力も持っている」(富山・安間監督)。[3-4-2-1]の両ワイドに攻撃的な片山、大迫希を配し、中央で原田拓がゲームメークする。1−1で引き分けた第6節・富山戦で同点弾となる自身J初得点を挙げたボランチ黒木晃平も要注意人物だ。3バックの中央に入る橋本拳人はU-20日本代表として東アジア大会に出場するため欠場する。

熊本は割り切って[5-4-1]で守りを固める時間帯があり、攻略は容易ではないだろう。富山は前節と同じく序盤からフォアチェックで敢然と向かっていくのは間違いない。そこで先にチャンスをつくって先制点を奪うのが理想だ。これに対して熊本がどうでるかによってゲームの様相も変わってくる。「熊本には良い選手がいて展開力もある。プレスを外された時の対応がかぎになるのではないか」とMF國吉貴博。御厨は「我慢比べになるだろう。早い時間に失点しないようにしたい。点を取った後も攻撃機会をつくりながら進める必要がある」と話した。

以上

2013.10.05 Reported by 赤壁逸朗
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