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ルヴァン 準々決勝 第1戦
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【J2:第36節 千葉 vs 神戸】プレビュー:選手個々の能力と連動性の高さを誇る神戸を迎え撃つ千葉。選手だけのミーティングで攻守の修正を図った成果を発揮できるか?(13.10.06)

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千葉は前節(第35節)で岡山に0−3で敗れ、今季初の3連敗を喫した。順位こそJ1昇格プレーオフ進出圏内の6位だが、7位から10位の岡山、札幌、松本、東京Vにいずれも千葉とは勝点差4に迫られている。千葉のJ1自動昇格の可能性はわずかながらも残っているものの、現況ではJ1昇格プレーオフ出場が現実的な目標だ。だが、早く立て直さないと、その現実的な目標の達成すら苦しくなってしまう。

前節の3失点はいずれも岡山のカウンター攻撃からで、そこでの対応のまずさももちろん問題だが、ミスで相手にボールを渡してフィニッシュまで持ちこめない攻撃のほうに根深い問題がある。第34節・東京V戦から2試合連続無得点で、東京V戦後には谷澤達也が「ポジショニングやパスをもらう角度、例えば3歩、いや1歩の差でパスを出す選手が出しやすくなるような本当に細かい一つひとつのことを、チームとしてもっとやる必要があると感じています。今はそれができていない分、チーム全体のバランスを崩して他で後手になったり、後追いになったりしている。常にバランスが大事だと思うけど、今はすべてにおいてバランスがうまくできていないのかなと思います。昨季は最終的にはいい形ができていたと思うけど、今季も昨季と同じように今はできていないので、自分たちでどうやっていくのか作っていかなければいけない。それは監督というよりも選手たちがやっていかないといけないことだと思います」と話したが、岡山戦の翌日には選手だけのミーティングを行なった。相手があることとはいえ、その成果がどれだけ試合で発揮されるか注目だ。

神戸はクラブタイ記録の5連勝で迎えた前節の水戸戦はマジーニョのゴールで先制したものの、終盤にミドルシュートを決められて1−1の引き分け。連勝記録更新はならなかったが、第34節終了時で同勝点のG大阪が前節は愛媛に敗れたため、第15節以来の首位となった。鋭いカウンター攻撃、ポポやマジーニョといったブラジル人選手だけでなく田中英雄や橋本英郎などの強烈なミドルシュートが持ち味の神戸は、攻撃面で課題が残るとすれば遅攻からの決定的な崩しだろうか。前節も高い連動性を発揮してボールは支配したが、水戸の激しいプレスに苦戦する時間帯もあった。今節も神戸が主導権を握る時間が長くなりそうだが、どれだけ決定機を作り、モノにできるかが勝利へのポイントとなりそうだ。

千葉と神戸の前回対戦は第18節で、神戸はイ グァンソンと小川慶治朗の得点で二度リードしたが、千葉はいずれも米倉恒貴のアシストでケンペスが2ゴールをあげて2−2の引き分けだった。その試合での千葉は、特に前半は神戸のロングボールをはね返しきれずに押し込まれて大苦戦。現在もロングボールの攻撃を受けると押し込まれてゴール前に引いてしまい、セカンドボールを拾えずに波状攻撃を受けやすい。まずはロングボールの出所を抑え、それでも入ったボールはしっかりはね返してディフェンスラインを上げないと、一方的に攻められる展開になりかねない。また、サイド攻撃は当然神戸に警戒されるだろうが、前節のように相手が密集したゴール前中央にパスを入れる攻めでミスをすると、神戸のカウンター攻撃を食らってしまう。かといって消極的なパス回しでは得点機は作れない。勇気を持ったトライでも「もう少し丁寧にパス回しをすればフィニッシュまでいけると思う」(キム ヒョヌン)というポイントは押さえて攻撃を組み立てたい。3連敗中はケンペスの1トップ、ケンペスと森本貴幸の2トップ、森本の1トップと試行錯誤したシステムと選手起用がどうなるかも注目だが、現在の千葉はもはやシステムどうこうの問題ではなく、選手一人ひとりがどれだけ味方を助けるプレーができるかにかかっている。

以上

2013.10.05 Reported by 赤沼圭子
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