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ルヴァン 準々決勝 第1戦
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【J2:第36節 水戸 vs 徳島】プレビュー:14試合でわずか1敗の強豪徳島を迎える水戸。アグレッシブな姿勢を継続して、7試合ぶりの勝利を目指す。(13.10.06)

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6試合勝利のない水戸が迎え撃つ相手は直近14試合でわずか1敗と好調を誇る4位の徳島だ。「出足はつまずいたけど、それ以降は上位2チームと変わらない勝点を稼いでいる。G大阪と神戸と同じぐらい力のあるチームだと思っている」と柱谷哲二監督が力を認めるように、現在リーグで最も勢いのあるチームの一つである。
小林伸二監督が指揮を執って2年目。攻守のバランスがよく、ボールを大切にするサッカーがチームに浸透している。また、経験豊富な選手を多くそろえており、攻守において勝負どころで力を発揮できていることがチームの強みと言えるだろう。「J1昇格」に向けて、ラストスパートをかけるためにも、今節はアウェイといえども重要な一戦になることは間違いない。

今節、水戸にとって「真価が問われるゲーム」(柱谷監督)になる。前節神戸戦はアウェイながらも水戸はアグレッシブな姿勢で試合に臨み、2位のチーム相手に主導権を握ってみせた。一瞬の隙を突かれ、73分に先制点を許してしまうものの、その後も攻め手を緩めず、83分に西岡謙太の強烈なミドルシュートで同点に持ち込んだ。勝利こそ逃したが、チームにとって大きな勝点1となったのだ。
ドローに持ち込めた最大の要因はゴールに向かう強い姿勢だ。前々節熊本戦では終始相手を圧倒しながらもシュートは8本にとどまり、1点しか取れずに勝利を逃した。「もっとゴールに向かう姿勢を出さなければならない」(内田航平)という強い気持ちを神戸戦ではプレーで表現することができたのだ。神戸の7本を大きく上回るシュート数20本という数字がすべてを物語っている。
だからこそ、「続けないといけない」(西岡謙太)と選手たちは声を揃える。1試合だけならどのチームだってできる。大事なことは続けること。それによって、その姿勢は「本物」になっていく。「強いチームは1、2試合で終わらない」(西岡)。神戸と変わらぬ力を持つと柱谷監督が評す徳島を相手に、前節のようなアグレッシブにゴールに向かっていく姿勢を貫くことできるか。真価が問われるのだ。

そして、今節に向けて「しっかり守備をしてからカウンターを仕掛けるウチの特徴を出したい」と柱谷監督は言う。いい攻撃をするためにも、いい守備が不可欠。徳島はポゼッション能力に長けたチームである。受け身になってしまったら、勝ち目はないだろう。待つのではなく、自分たちでボールを奪いに行く水戸らしいアグレッシブな守備を見せて主導権を握ることが勝利の条件となる。
第33節G大阪戦で0対5の大敗を喫した悪しき記憶はチームの中にまだ色濃く残っている。「相手は関係ない。自分たちがやるべきことをやらないと、どのチームが相手でもG大阪戦のようになる。90分通してアグレッシブに、そしてハードな守備をしないといけない。それができて、はじめていい勝負ができると思うし、自分たちのよさを出せれば勝てると思う」と西岡は強い口調で語った。もう二度と同じ過ちはしない――その危機感を胸に選手たちは戦ってくれることだろう。

9月30日、水戸は正式にJリーグから「J2クラブライセンス」を交付された。それにより、来季のJ1昇格の夢は完全に断たれたのである。しかし、戦う意義はこれまでと変わらない。あくまで水戸を支えてくれる人、水戸に携わるすべての人を感動させるために戦うのである。それはライセンスが何だろうと未来永劫変わらないのだ。
西岡は言う。「残り7試合、僕らは最後まで諦めません。勝ち続けることで何が起こるか分かりませんから。それは僕だけでなく、みんな思っています。そして、こうやってプレーできているのも多くの人に支えてもらっているからこそ。その感謝の気持ちを忘れてはいけない。1人でも多くの人に感動してもらえるように、僕らは頑張るだけです」。
この一戦にすべてを尽くす。

以上

2013.10.05 Reported by 佐藤拓也
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