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ルヴァン 準々決勝 第1戦
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【J2:第36節 愛媛 vs 東京V】プレビュー:愛媛は金星後の試合もチャレンジを続け、勢いを加速させられるか。東京Vから流れの中でゴールを奪い、勝利つかみたい。(13.10.06)

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前節の愛媛は、アウェイ万博でG大阪を破る金星を挙げた。「我慢していれば僕らにもチャンスは来ると思っていた」と園田拓也は振り返ったが、愛媛は後半に訪れたセットプレーのチャンスを逃さず、アライールが今季初ゴールを決めて先制。その貴重な1点を最後まで守り抜いた。「1点とれたことで余計に集中して守れたし、それを最後までやり切ったことが大事」とアライールは勝因を語ったが、今季のチームスローガンでもある「一丸」となり、リーグ最強の敵から勝点3を奪ったことは選手たちにとって大きな自信になった。

しかし、試合の内容を振り返れば防戦一方。浦田延尚は「時間帯によって押し込まれるのは仕方がないけど、そればっかりでは。前半は特に面白くなかった」とし、さらに「まだ降格争い終わってないし、気を緩められない。これからも結果を求めていくしかないし、その中で1年間やってきたことを大事にしたい。次も難しい相手になるがこの間のような試合にはしたくない」と今節の東京V戦を見据える。G大阪を破った達成感を得た一方で、力不足も感じさせられた前節。ボールを保持し、主導権を握る中でゴールを目指すサッカーを、愛媛は次のホームニンジニアスタジアムで再び目指していくことになる。

そこで東京V戦でカギを握るポイントの1つが、両サイドでの攻防。小池純輝や森勇介といった攻撃を得意とする選手をワイドに配置している東京Vは、シャドーの飯尾一慶や西紀寛らも絡んでサイドを崩しにかかってくる。前節の群馬戦でも飯尾のクロスから巻誠一郎の先制点が生まれたが、ここで愛媛はどれだけ長い時間主導権を握ることができるか。このサイドで相手を押しこむことができれば愛媛がボールを保持することも、そしてゴールを奪う道筋もできる。今節、愛媛の右サイドは出場停止の石井謙伍に代わって関根永悟が起用される見込みだが、彼の持ち味も前への推進力。ゴールに向かっていくプレーでスタジアムを沸かせることが出来る選手だけに、怪我から復帰して今季ホームでは初先発となる関根のプレーは注目して追いかけたい。

ただ、愛媛は最終ラインから手数をかけて、パスを繋ぐことが目的のようになってしまえば東京Vの守備を崩すことは難しい。園田は「いかに早く攻守を切り替えられるかが大事」と指摘するが、守備はもちろんのこと、攻撃でも奪ってショートカウンターを繰り出すことも有効だ。愛媛は前線の3枚で東京Vのワンボランチの周囲をうまく使い、さらにそこにサイドの選手が絡んでくれば攻撃の厚みも増す。現在は3試合、流れの中でゴールを奪えていないが、だからこそアグレッシブな姿勢が求められる。「考え過ぎたりリスペクトし過ぎるのではなく、チャレンジをすること」と石丸清隆監督も原点の部分を強調するが、残り3試合となったホームゲームではゴールを目指し、勝点3を奪う姿勢をニンスタのピッチで体現して欲しい。

それでも客観的に力関係を見れば、17位の愛媛よりも10位・東京Vの方が上にあることは間違いない。ただ、特にシーズンは終盤になるとこれまでにはなかった様々な要素が試合を左右する。プレーオフ進出の6位まで勝点4差の東京Vにとっては、残り少なくなる試合の中で負けられないプレッシャーを感じることもあるだろう。逆に、降格圏内を抜け出しつつあり、失うものがない愛媛は相対的に力を発揮することができるということもあるだろう。愛媛は去年8戦負け無しでシーズンを終えたが、今季も終盤戦に向けて守備が安定し、少しずつ勝点を伸ばしはじめている。渡邊一仁が「今年はG大阪戦がそのきっかけになり得る試合だっと思う」と語るように、前節はチームに勢いもつけられた。その勢いを持って、今年も同じように無敗で勝点を積み上げる戦いを繰り返すことができるか。東京V戦は愛媛にとって、今の流れを更に大きくできるかどうかが問われる一戦になるだろう。

以上

2013.10.05 Reported by 近藤義博
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