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【J2日記】福岡:ともに戦おう。その先に勝利の女神が待っている(13.09.27)

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(C)中倉一志

3連休最終日の23日、雁の巣球技場には多くのサポーターが集まってきた

(C)中倉一志

選手たちにサインをもらう子どもたち。アビスパはいつでも自分たちの誇りだ

(C)中倉一志

サポーターと山形戦やリーグ戦について話し合う石津大介。戦う気持ちはみんな一緒だ

(C)中倉一志

みんな頑張ってね。私も精一杯応援するね

(C)中倉一志

「1、2、3、アビスパ!」。その言葉に込める想いに変わりはない

9月23日(月・祝)。2度目の3連休の最終日となったこの日、雁の巣球技場には大勢の子どもたちとサポーターが集まっていた。練習を終えて選手たちがピッチから引き上げてくると、子どもたちはサインをねだり、大人たちは目当ての選手に近づいていく。選手たちは気軽に足を止めてサインや記念撮影に応じ、あるいは、前日の山形戦や残り少なくなったリーグ戦を話題に話し合う。程良い距離感を保ち、お互いにリスペクトしあっての交流に、雁の巣球技場は穏やかな空気に包まれていく。それはいつもの雁の巣球技場の風景だ。

いま福岡は苦しい状況の中でもがいている。天皇杯、リーグ戦を含めて5連敗中。第29節(8/18)長崎戦を最後に勝ち星から見放されている。何かが大きく崩れているわけではないのだが、ディテールの部分で後手を踏むことが多くなり、それが失点につながっている。山形戦では復調の兆しも見えたが、立ち上がりの不安定な時間に2失点したことで勝利を得ることが出来なかった。開幕から小さな変化を重ねてきたチームは、いま、今シーズンの中で最も分厚い壁に前進することを阻まれている。

それでも、選手たちは必死になって前を向こうとしている。互いに確認し合うのは自分たちの持ち味であるアグレッシブなプレスを思い出すこと。そして、福岡の背後を狙ってシンプルに蹴り込んで来るボールに対して、どのように対応するかということ。ここで足を止めてしまっては自分たちの成長が止まることを誰もが知っている。この壁を乗り越えれば、さらにチームが成長することを知っている。そして何より、プロである以上、常に最も高い位置を目指すことが当たり前であることも知っている。

そんな選手たちに、少しでも力を与えようとサポーターはトレーニングに励む選手たちの姿を追う。連休の最終日を利用して雁の巣球技場を訪れたのは、そういう気持ちがあったからだ。そして、サインをもらって無邪気に喜ぶ子どもたちの姿は、選手たちに元気と力を与えている。思うような結果が出なくても、チームに対する想いは変わらない。福岡は町の誇りであり、自分たちの誇り。ともに戦い、ともに喜び、ともに前へ進んで行きたい。誰もがそう思っている。

残り試合は8。互いに、相手の長所も短所も知り尽くした上での戦いに簡単な試合はひとつもない。ここまでくれば、順位の上も下も関係なく、どのチームとの対戦であっても紙一重の試合が続く。思うようにゲームを運べる時間帯は少なく、相手の特長を消し合い、相手の欠点を突き合う試合は我慢が必要。そして、どんな状況になっても、ここまで自分たちが積み上げてきたサッカーに、どこまでこだわれるかで勝負が決まる。最後にモノを言うのは、自分たちと仲間を信じる強い気持ちだ。

胸を張ってピッチに出て行こう。スタンドの向こう側で走る選手たちに大きな声援を送ろう。そして、今まで以上にスタジアムの力をひとつにして対戦相手にぶつけよう。その先に勝利の女神が待っている。

以上

2013.09.27 Reported by 中倉一志
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