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夏休みはJリーグに遊びに行こう! 全国で180,000名様ご招待!
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【toto情報】コラム:「世の中に不満があるなら自分を変えろ、それが嫌なら耳と目を閉じ口をつぐんで孤独に暮せ(アニメ攻殻機動隊より、草薙素子少佐の名言)」(13.09.27)

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「あまちゃん」も「半沢直樹」も1回ちらっと見ただけでハマることがなかったが、Jリーグの改革は気になる。前回のコラムでも取りあげられていたが、2015年からの2ステージ制決定ではいろいろ考えさせられた。最初は1ステージ制がいいのに決まっているので、熱く反対の気持ちだったけれど、いろいろな記事やJクラブの説明などを読んで冷静になった。僕が知る限りでは、川崎F、F東京、浦和の3クラブがHPでこの件に対するクラブの意見や経緯を発表していた。なかでも川崎FのHPは、武田信平社長がサポーターに対する説明会で話した内容を書き起こしてあり、誠実に向き合って対応された姿勢が伝わってきたし、分かりやすかった。質疑応答の質疑もいい感じ。

今熱心に応援してくれているファン・サポーターの多くから不興を買う可能性がある本質に対するデメリットも覚悟の上で、大会方式を変更してでも新規顧客の開拓をしなければJリーグの未来を明るくできないという判断だと思う。インターネットによる6万110人に対する観戦回数による「ポストシーズン制に対する評価」というによるデータもネットに出ていたが、Jリーグに関心が薄い人や観戦回数が少ない人がポストシーズン制に対して関心がないことは確かにショック。どんなサイトでどんな設問方式でこのアンケートが行われたのかが分からないので参考にするだけだけど、それでもJリーグが広い意味で頭打ちになっている感じは伝わってくる。

クラブによって事情や状況は違うが、僕が担当させてもらっている甲府でも来場者数は頭打ちの感じ。――人というのはいいことにも悪いことにも慣れるもので――J1昇格も3回目になると新鮮味がなくなることもあるし、昇格という刺激だけでは観客を増やすことは難しいんだと思う。クラブはJ1定着を目標に努力しているが、今のままでは優勝争いをしてACLに出場でもしないと観客数の大幅増を期待することは難しいかもしれない。2006年のワールドカップ(@ドイツ)開催でサッカー専用スタジアムが新設されたブンデスリーガがステイタスを高めているという興味深い記事を読んだことがあるが、甲府も陸上競技場ではなくサッカー専用スタジアムが建設されるのであれば話は違ってくる。ただ、今の山梨県の雰囲気ではスタジアム建設の機運が高まっているとは思えない。スタジアム新設において2万人程度収容の専用スタジアムならば、totoの有難い助成金が30億円ほど出て、もう30〜40億用意できれば建設(総額で60〜70億円程度)できるはずだけど、行政は「今満員になっていないのに、なぜ専用スタジアムがいるのですか?」と聞いてくるそうだ。Jリーグのクラブが行っている地域貢献や全国のチームと戦うことでプロスポーツのなかった地域を刺激して郷土愛や自尊心などを引き出した功績は、図書館や博物館を作るのと同じくらいの公共性があると思うのだがなかなか伝わらない…。でも、この感覚の違いを受け入れ、理解することも重要。

大会方式の変更で新規顧客がどの程度増えるのか確信を持って話すことは難しいだろうが、「なんでみんなJリーグの価値や魅力を分ってくれないんだ…」って悩み続けて試行錯誤しても答えや結果を出せないのなら、違う感覚の取り組みで違う感覚の人たちへアプローチするのも手だと思う。周囲が変わることを期待するのではなく、まずは自分達が変わる。その変わり方や手法に是非があるのは当然だけど、冷やかにではなくポジティブにこのトライを受け止めたい。そして、検証はしっかりやってみんなで考えられるようにしましょう。

以上

2013.09.27 Reported by 松尾潤(甲府担当)
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