第33節・福岡−横浜FC戦が行われたレベルファイブスタジアム。試合前のキックオフセレモニーで、船山祐二のJリーグ通算100試合出場達成の表彰が行われた。
「達成するまでのスピードは遅かったと思うが、これもひとつの区切り。プロになって、まず目指すのは100試合出場というところだと思うので、それを達成することができたのは良かったと思う。でも自分の周りには、200試合、300試合出場を達成している選手がたくさんいる。まだ100試合。嬉しさは半分というのが正直な気持ち」とは船山の弁。
現在、プロ7年目のシーズンを戦っているが、次なる100試合に向けての第一歩を踏み出した。
船山がサッカーを始めたのは小学校4年生の時。柏レイソルの下部組織でプレーしたあと、習志野市立習志野高等学校、流通経済大学付属柏高等学校、流通経済大学を経て2007年に鹿島に加入。以後、C大阪、鹿島、山形でプレーし、今シーズン福岡に移籍。第33節を終えて30試合に出場、1得点と福岡の中盤の中心選手としてプレーしている。得点を挙げたのは第15節のアウェイ富山戦。途中出場でピッチに立った船山は73分、ゴール前正面で得た直接フリーキックのチャンスに左足を一閃。見事にゴールネットを揺らしてチームに勝利をもたらす決勝ゴールを挙げた。マリヤン プシュニク監督と抱き合うシーンが印象的だった。
開幕戦、第2節と先発出場した後は途中出場が多かったが、第24節以降は先発に定着。流通経済大学の後輩である金久保順とともに、ゲームのリズムを作る役割を担っている。しかし、満足はしていない。
「一番大切なことは、どのチームに行ったとしても必要な人間であり続けるということ。今年はもう30試合(第33節終了時)に出させてもらっているし、試合に出続けることは大事だなと思っている。けれど、そこで自分が結果を出せれば、チームと一番いい関係を築けるのだが、自分はまだ結果を出せていないし、チームへの貢献度は少ない方。ふがいなさを感じているのも正直なところ。結果が全ての世界なので、自分も結果を出して、なおかつチームとしても結果を出すのがベスト。結果にこだわってやっていきたい」
今シーズンの残り試合は9。その想いのすべてをぶつけるべく、船山はピッチに立ち続ける。
以上
2013.09.20 Reported by 中倉一志
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