今週末、ついにガンバ大阪とのホームゲームを迎える松本山雅ＦＣ。Ｊ１昇格プレーオフ圏内に肉薄しているという現状もあり、既に入場券は完売。クラブ史上最多の来場者数となる期待も高まっている一戦です。サポーターの皆さんはもちろん、関係者各位も大いに盛り上がっているのではないでしょうか。

そしてＧ大阪と言えば、忘れてはいけない人がひとりいます。片山真人ホームタウン担当です。本年一発目の「J2日記」でもご紹介しましたが、昨年限りでユニフォームを脱ぎ、現在はクラブスタッフとして普及活動に日々邁進中。地元で開催される各イベントにゲストとして出ずっぱりで、スカパー！解説者としてもデビュー。地元ケーブルテレビ局の番組ＭＣとしても活躍するなどマイクを持つ姿も堂に入ってきました。

その片山さんはＧ大阪のアカデミー出身。しかもそのキャリアは絢爛たるもので、ジュニアユース時代には年代別日本代表に招集され、ユース時代にはＪユースカップ（第10回）で得点王に輝き、ＭＶＰにも選出（本人曰く、「選手としてのピーク時」）。木村敦志選手とは同期で、「丹羽大輝やチン（寺田紳一）はひとつ下」。また下部組織出身者同士の連帯が強く、国内はもちろん国外にも多くの人材を輩出する名門のＧ大阪アカデミーだけに「ミチ（安田理大）とはかぶっていないけど、もちろん面識はあります」。

トップチームへの昇格はならなかったため、近畿大学への進学を経て、松本山雅ＦＣへ加入。岐阜・水戸を経て、再び松本へ。「もう一度、あの青と黒のユニフォームを着たかったですか？」と質問したかったのですが、いつか聞こう聞こうと思っては忘れてしまって、まだ聞けていません。今なお憧れのユニフォームなのか、もしかしたら逆に「自分をトップチームに上げなかった」と愚痴のひとつも飛び出すのか……。それは本人のみぞ知る、です。また聞いたら後日談としてご報告しましょう。

ただ、片山さんにとってＧ大阪が青春時代の全てを注ぎ込んだ“スペシャルなクラブ”であることは間違いありません。松本山雅ＦＣの一員として迎える大一番、かつての仲間たちに頑張っている姿を見せることが最大の恩返しにもなるはずです。ピッチ上の選手たちはもちろん、各クラブ関係者にとっても大きな意味を持つ試合は、22日の午後１時キックオフです！

……ちなみに今回のタイトルですが、単に筆者がリンドバーグ世代だからであって深い意味はありません。

以上

2013.09.20 Reported by 多岐太宿