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【J1:第25節 新潟 vs 大宮】レポート:接戦に決着をつけたのは、田中亜土夢のミドル。新潟が大宮に粘り勝ち(13.09.15)

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新潟が1-0で大宮を下し、ホーム戦の連勝を5に伸ばした。後半29分の、田中亜土夢のミドルシュートが決勝弾になった。大宮は要所でボールを奪えず、シュート4本で無得点に終わった。

おなじみのパフォーマンスが飛び出した。沸き上がる歓声に包まれながら、田中亜土夢はコーナーフラッグに向かって両こぶしを突き出しながら「鉄腕アトム」のヘッドスライディング。オリジナルのパフォーマンスを今季初披露。自身の今季2得点目が、チームのホーム5連勝を生んだ。

後半29分、中央でホージェル・ガウーショ、田中達也とボールをつなぐ。ペナルティーエリア前で田中達也が軽く落としたところに、田中亜土夢が走りこむ。「達也さんがいい落としをしてくれたので、冷静に打てました」。左足を振り抜くと、ボールはゴール右隅に突き刺さった。
序盤から軽快な動きを披露した。相手守備の切れ目で前を向きながらボールを受けると、そのままゴールに向かう。周囲とパス交換しながら、すぐにゴール前に動き出す。放ったシュートは川又堅碁と並んで、チーム最多の3本。「ゴールに絡む動きをする」。その狙い通りのプレーに結果が伴っていた。

ミドルシュートは、終盤戦の自身のテーマだった。今季は、前線で起点になり、持ち味の飛び出しよりも、ラストパスを出すプレーが多い。その状況で、遠めの距離からでもシュートを打っていくことが、相手を引かせ、味方に動きやすいスペースを与えることにつながる。また「練習から感触はよかった」と準備もできていた。
これまで、丁寧に狙おうと、ゴール前で体勢を整えて打つシュートが多かった。時間をかける分、相手に阻まれるシーンも目立った。「今は流れの中で、打てると思ったらすぐに打つ」。この日の決勝ミドルも利き足ではない左足。形ではなく、勢いと流れを大切にすることで、積極性が増した。「このタイミングで打つ形を続けていきたい」と、確信もした。

観客は今季最多の3万3378人。結果はチーム最多のホーム5連勝。順位こそ11位のままだが、チームの勢いと自信は今まで以上のものに。「これからも勝ち続けたいです」。田中亜土夢は至福の瞬間を大観衆とともに迎え、決意を新たにした。

大宮は、結果的に新潟の攻守の切り替えの早さに振り回された。中盤でレオ・シルバ、田中亜土夢らにボールを奪われ、そこから仕掛けられた。キープしても、新潟の球際のしつこさに、効果的なパスを出すタイミングを失った。
前節・横FM戦は、ノヴァコヴィッチの1トップで1-0の勝利。この試合はそこにズラタン、チョ ヨンチョルを加えた3トップ気味に、ただ、中盤を抑えられ、前線を生かせるパスは多くは出てこない。結果的に連動性も欠いて前半はシュートゼロ。前線の3人が放ったシュートは1試合を通じてもノヴァコヴィッチ1本だけだった。

ホームで強さを発揮した新潟。柳下正明監督は「2点目、3点目を取らないと、サッカーは何が起きるかわからない」と粘り勝ちにも評価は厳しい。ただ、「相手の隙間をうまく使ってチャンスを作りかけていた。その辺は落ち着いてできていたと思う」とチームの着実な成長ぶりも認めた。大宮は、小倉勉新監督のもと、初の連勝はならなかった。ただ、試行錯誤をし、課題と成果が出ることでチームは固まっていく。

第25節を終えて4位・鹿島(勝点41)から12位柏(同36)までの勝点差は5。11位の新潟(同36)も、7位の大宮(同39)も混戦の中に。中位のチームは、一歩抜け出せば優勝戦線をかき回す存在になる可能性がある。ともに、そこに名乗りを上げられるかどうかは、この日の結果・内容を生かせるかにかかっている。

以上

2013.09.15 Reported by 斎藤慎一郎(ニューズ・ライン)
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