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【J1:第25節 清水 vs 名古屋】プレビュー:上位を目指して力をつけてきたチーム同士。空の闘いを制し、主導権を握れるのはどちらか(13.09.14)

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新戦力が機能し始めて公式戦3連勝中の清水と、リーグ戦で9戦無敗の名古屋。どちらも上位進出に向けて良い流れをつかんでいる状況だけに、残り10戦での躍進に向けて、両チームにとって大きな山場となる東海決戦だ。

とくに、このホームゲームに今季初の3連勝がかかった清水は、ケガ人も少なく、出場停止もなく、良いムードで準備を進めている。夏に加わった新戦力の3人(本田拓也、ラドンチッチ、大前元紀)もコンディションが上がってきて、チームへの融合も進み、より力を発揮できる状況にある。7月まではフル出場する機会が少なかった本田も「90分やれるコンディションができてきた」と語っており、3人を軸にしたチーム力という面でもまだ伸びしろは多い。
攻撃面では、リーグ戦ここ2試合で高木俊幸が4得点を挙げ、大前も復帰後初ゴールを記録。ラドンチッチは得点だけでなく、アシストや相手DFを引きつける役目でも大きく貢献している。「最近はラド(ラドンチッチ)との距離を近くしようと意識しているし、それがチャンスにもつながっていると思う」(大前)と、前線3人が相互に影響し合う中でチャンスもゴールも増えてくるだろう。
ただ、守備に関しては、失点がなかなか減らせずにいる。とくに試合終盤の失点が多く、名古屋との前回の対戦でも89分に決勝点を奪われ、1-2で敗れている。ここはDFラインの問題だけでなく、チーム全体の課題として取り組んでいるところだ。

一方、名古屋のほうは、9戦無敗(6勝3分)のうち4試合が1点差の勝利。豊富な経験を背景に勝負強い戦いができている。この期間だけで7得点を決めているケネディの存在も大きいが、玉田圭司、藤本淳吾、小川佳純らも安定したプレーを続けていて、どこからでも点が取れるという良い面も出ている。ただ、ここ4試合は1勝3分と勢いが落ちていて、田中マルクス闘莉王の負傷離脱も痛いところ。この試合でも闘莉王は欠場濃厚で、代わりにルーキーの牟田雄祐が先発する可能性もあるが、その場合はサポーターの期待も大きい牟田の働きぶりによって、全体のパフォーマンスも左右されるだろう。
ただ、牟田が入ったとしてもセンターバックはかなり空中戦に強いので、193cmのラドンチッチといえども簡単に勝てるわけではない。逆に清水としても、194cmのケネディへのハイボールにどう対応するかというのが大きな課題。お互いにそこで優位に立てるかどうかは、試合を優位に進めるうえでも大きなポイントになるので、両ゴール前での“空の闘い”は、この試合の大きな見どころとなる。

その意味で、清水としては「(名古屋の守備陣に)強い選手、高い選手が多いので、センタリングはDFとGKの間に速いボールを入れるとか、ギャップにパスを通すというところをうまくやっていきたい」(大前)という狙いを持っている。
守備でのハイボール/ロングボール対策は、まずパスの出所にきっちりプレッシャーをかけて、自由に蹴らせないことがポイントだ。「ボールに対してプレッシャーをかけ続けることができれば、相手はうちのゴール前にボールを入れることもできなくなり、ゴールに近づけさせないようにできる」とゴトビ監督も言う。
それでも長いボールを入れられた場合には、センターバックがケネディにしっかりと身体を寄せて余裕を与えず、周囲の選手が良い距離感を保ってセカンドボールを拾っていかなければならない。逆にそれができなければ、前回の対戦(7/6 第14節)のようにDFラインをズルズルと下げられてしまい、広がった中盤のスペースでパスをつながれ、苦しい展開になってしまう。
また、ゴトビ監督が言うように名古屋を自分たちのゴールに近づけさせない戦いができれば、名古屋の武器であるセットプレーの機会を減らすこともできる。そのあたりは選手たちにも共通理解ができているので、90分間やりきれるかどうかが見どころだ。
さらに、名古屋にはボール奪取能力が高い選手も多く、とくにボランチのダニルソンはその筆頭になる選手。そこでボールを奪われてカウンターという形にも注意が必要だ。

というわけで、名古屋には特定の誰かではなく、警戒が必要な選手・ストロングポイントは非常に多い。だが、相手に合わせてその一つ一つに対策を施していくという戦い方では、逆に清水の勝機は薄くなるだろう。あくまで自分たちがイニシアチブを握って、名古屋にストロング・ポイントを発揮する余裕を与えないこと。それが、この難しい戦いに勝利する一番の近道になるはずだ。

以上

2013.09.13 Reported by 前島芳雄
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