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【J1:第25節 仙台 vs 大分】プレビュー:守備を立て直し、上を目指す仙台と大分。天皇杯で得た自信をリーグ戦につなげたい両チームが激突する(13.09.14)

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ひとつでも、少しずつでも、順位を上げたい両チームの意地が、ユアテックスタジアムで激突する。
ホームの仙台もアウェイの大分も、前節は相手に先制点を許し、追い上げながら2-3で敗北。そのプロセスは違うものの、守備の立て直しが必要であることについては共通していた。そして先週末におこなわれた天皇杯2回戦では、仙台が3-0、大分が2-0でそれぞれ勝利。相手のカテゴリーは違っていたとはいえ、無失点での勝利で自信を得た。それぞれ、リーグ戦の次節の結果に、この自信を反映させたいところだ。

2003年J1ファーストステージ第1節以来のユアテックスタジアム仙台に乗りこむ大分は、勤勉実直なランニングが特徴的。だが運動量が多いぶん、後半の消耗する時間帯に隙を突かれて失点するかたちも今季は多く経験してきた。それでも猛暑の夏を越え、これからは消耗も軽減される。速攻の隊形から時に5バックにもなる守備隊形にこれまた素早く切り替えるには全員の運動量が欠かせないだけに、まずは9月中旬の仙台を走り抜くことが大分の守備再建につながる。
最近の公式戦では先発に復帰した松本怜が右サイドからの高速突破で存在感を見せているように、守備を立て直せば速攻から勢いある攻撃に結びつけられるだけの“型”を大分は持っている。前節はこれまで苦戦していた後半に、追撃の2ゴールをあげることでその可能性を広げた。
その“型”は、梶山陽平の途中加入によって増えている。今の大分は、前線のターゲットマンである高松大樹や森島康仁にボールを当てて展開するかたちに加え、ボランチに据えられた梶山が深い位置からパスを散らすことが可能だ。松本やチェ ジョンハンがサイドでボールを受けられる範囲が広がれば、チャンスも広がる。
「攻撃のポイントとなる梶山選手自身もおさえたいし、彼がボールを持ったときの周囲の動きにも目を配りたい」と、2010年のF東京在籍時に梶山とチームメートだった仙台の松下年宏は警戒している。この松下も「コンパクトな布陣の中で、相手の攻撃の連絡を絶ちたい」と言うように、仙台側は梶山を中心とした大分の攻撃を密集に閉じ込めることがポイントだ。

手倉森誠監督をはじめ仙台のスタッフ陣は、3失点を喫した前節・湘南戦について「アンラッキーなだけではない敗戦」(手倉森監督)として、連戦の最後だったことやアウェイ戦だったことを差し引いても、予備動作の遅れ、コンパクトな布陣を要所で実現できなかったことなど、課題を指摘。選手たちにはミーティングにて映像でその課題と向き合わせ、攻守における選手同士の距離感などを確認した。
「ラインコントロールなどを、声をかけ合いながら紅白戦でしっかり実践できました」(渡辺広大)「ミーティングで確認できたことを練習でできました」(菅井直樹)と、選手たちは手ごたえを得ている。あとは実戦でこの成果を発揮するだけだ。
湘南戦の前までは攻撃力の方に課題が多かった仙台だが、「いい守備からいい攻撃へ」ということを後半戦の前に再確認して復調したように、守備の安定は攻撃の切れ味につながっていく。天皇杯で得点したことで勢いに乗りたい赤嶺真吾や、「出るからには勝利にこだわります」という前回対戦の得点者・菅井がリーグ戦で復活の狼煙を上げることで、仙台は攻撃の手段とゴールそのものを増やしていきたいところだ。

守備の再建と攻撃手段の増加を、結果に結びつけられるか。両チームの意地に期待して、今節もそこにあるJリーグを、フットボールを楽しもう。

以上

2013.09.13 Reported by 板垣晴朗
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