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【第93回天皇杯 2回戦 横浜FM vs 八戸】レポート:前半1−1! ヴァンラーレ八戸が大金星の夢を見るも、後半は横浜FMがねじ伏せる(13.09.12)

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5−1というスコアだけを見れば当然、J1で首位に立つ横浜F・マリノスが終始圧倒したと思われがちだが、前半終了までは1−1のタイスコア。しかも、先制点を奪ったのは東北社会人1部リーグのヴァンラーレ八戸の方だった。
19分、左サイドでFW小林定人がインターセプト。相手が前掛かりだったため、そのまま独走してカットインし、GKの届かない右隅へボールを沈める。

これで横浜FMが目を覚ましたのか、わずか2分後に同点に追いつく。右サイドで細かくつなぎ、フリーで小林祐三が低く速いクロスを送り、兵藤慎剛がニアで合わせる。
しかし、八戸の選手は失点後も慌てることはなかった。1トップを残して9人がブロックをつくるシステムで、ねちっこく守る。それに対し、1週間前のヤマザキナビスコカップ準決勝・柏レイソル戦から先発8人を入れ替えて臨んだ横浜FMは、連動性を欠きミスも多く、攻めあぐねた。その状況にヤキモキしたと思われる一部ゴール裏サポーターからは、前半終了と同時にブーイングが発せられた。

しかしながら、横浜FMのキャリア豊富な選手たちに動揺は皆無。「ボールを徹底的に失わなければ、相手は疲労と集中力の欠如が自然と生まれてくるのが、サッカーだと思っている」と言ったのは、2004年度天皇杯で東京?の選手として優勝経験をもつ富澤清太郎。昨年まで2年連続J1リーグ戦全試合出場の兵藤は、前半からボールポゼッションで圧倒したことで「じわじわとボディーブローが効いてくると思った」と振り返る。2人の言葉どおり、八戸のディフェンスは疲労による影響からか、相手のスピーディ−な展開について行き切れず、対応で後手を踏むようになる。

51分、トップ下に入った佐藤優平の侵入を許しかけたところで倒し、PKを献上。それを藤田祥史が沈め、横浜MFが逆転に成功した。藤田は自ら立候補して蹴ったこのPKを皮切りに、ハットトリックという形で存在感をアピール。特にチーム3点目の得点は、兵藤のリターンパスを受けての豪快な一発だった。さらに、最初に兵藤に落とした柔らかいポストプレーや、「ファーは相手がいたので、ニアを狙った」というクールさも兼備する。試合後のヒーローインタビューで「(リーグ戦)残り10戦は大事な試合しかない。チームの力になれるよう日々練習していきたいです!」と語気を強めて言った姿が、頼もしく見えた。

試合に話を戻すと、その後、後半頭から出場した齋藤学がセットプレーの速いリスタートから69分に加点。ラスト90分にはドリブルで切り込んだ齋藤が倒され、PKを再び藤田が流し込む。これでゴールショーの幕が下ろされた。
敗れた八戸は60分に相手の連係ミスから佐々木絢也がGKと1対1になる決定機を逃したのは悔やまれるが、J1の首位チームという強烈すぎる相手にファイトし続け、善戦した方ではないだろうか。「この試合の前に、2試合ほど(八戸の)試合のビデオを観て、今日に向けての準備をしました」という横浜FM・樋口靖洋監督の用意周到さがなければ、もっと健闘していたのかもしれない。

以上

2013.09.12 Reported by 小林智明(インサイド)
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