9月11日(水)第93回天皇杯 2回戦 浦和 vs 栃木ウ(19:00KICK OFF/浦和駒場)
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★天皇杯特集
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浦和はヤマザキナビスコカップ準決勝の第1戦で川崎Fに2−3で敗れた。結果だけ見れば惜敗、アウェイゴールを2点奪っての1点差負けとなればそこまで悪い結果ではないが、2点リードを奪ってから3失点を喫しただけにそのショックは大きい。試合後、選手たちの表情は一様に暗かったが、それも当然だろう。
だからこそ今回の天皇杯は大きな意味を持つ。大会が違うし、対戦相手のレベルも違う。しかしそれでも、勝利以上に痛みを忘れる最高の良薬はない。川崎F戦後、森脇良太は「気持ちを切り替えて次の天皇杯に向かっていきたい」と話していたが、敗戦のショックから立ち直ってリーグ戦に向かっていくためにも勝って気持ちに整理をつけておきたい。
天皇杯は下部カテゴリーのチームとの戦いから始まるため、最初は高い集中力を保つのがなかなか難しい。しかし、これまで出場機会に恵まれなかった選手たちにとっては話が別だ。アピールできるチャンスを活かそうと、モチベーションは高い。「出られるかどうかはわからないけど、チャンスがあれば全力で頑張りたい」と阪野豊史も力が入る。
ただ、モチベーションという観点でチーム全体を比較した場合、対戦相手となる栃木ウーヴァFC(以下、栃木ウ)の方が浦和よりも強い気持ちを持って臨んでくるだろう。普段戦う機会のないJクラブとの対戦に士気が上がらないはずはなく、一泡吹かせてやろうと目をギラつかせて挑んでくるはずだ。
学生時代、天皇杯で旋風を巻き起こした阪野は自身の経験から彼らの気持ちを代弁する。「大学生とか社会人のチームは天皇杯が一番注目されるゲーム。明治大の1年の時に3回ぐらい勝った時はF東京にいる三田と『明日は新聞に載ってやろう』みたいな話を毎回していた。相手のモチベーションは相当高いと思う」。
栃木ウは1回戦で東京国際大学を破り、浦和への挑戦権を得た。JFLでは下位で苦しんでいるが、Jリーグのトップクラスと戦えるこの一戦に向けて士気は非常に高まっているだろう。天皇杯では、そういった気持ちの面での違いが結果に反映されることも珍しくない。これまでも多くのJクラブがいわゆる格下と言われるチームにジャイアントキリングを許してきたが、浦和もその例外ではない。
2009年の天皇杯2回戦、浦和は松本山雅FCに0−2の完敗を喫した。当時の松本は今回対戦する栃木ウが所属するJFLよりもさらに下のカテゴリー、北信越リーグで戦うチームだった。天皇杯では何が起きても不思議ではなく、時にそういった奇跡が生まれるのがサッカーの魅力でもあるが、そういう話題の提供は他のチームに任せよう。
奇しくも栃木ウには、当時の松本でゴールを決めてジャイアントキリングの一翼を担った阿部琢久哉が所属している。おそらく栃木ウのチーム内でその時の話も出ているだろうし、気持ちを高めるための材料にもなっていることだろう。もし浦和が負ければ、不名誉なストーリーがメディアで踊ることになりそうだ。トップリーグで上位を争うチームとして、そんなことを許してはならない。
2009年に味わった苦い思いはもうしたくない。「ああいう経験しているので、しっかり勝たないといけないというのは理解している」と原口元気も語気を強める。浦和は順当に勝利を収め、静かにノルマをクリアする。
以上
2013.09.10 Reported by 神谷正明
J’s GOALニュース
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