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【第93回天皇杯 2回戦 松本 vs 群馬】レポート:追いつ追われつの120分の死闘を制したのは、チームとしての武器を見せた松本。一方の群馬も得点のダニエル ロビーニョの活躍は収穫(13.09.08)

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同カテゴリーのチーム同士の対戦のため、“下克上”や“ジャイアント・キリング”といった言葉とは無関係だったが、だからこそ白熱した試合となったのだろう。追いつ追われつの120分間を制したのは松本だった。

試合は開始3分、電光石火のゴールで幕を開ける。ボールを簡単に失うなどミスの見られた立ち上がりだった松本の隙を突いたのは、坂井洋平。ゴール前の混戦からこぼれ球を確実に押し込み、群馬が幸先良くリードする。試合の入り方が不安定だったことは松本にとっては課題点だが、この1点で目が覚め、試合が進むにつれてようやく“らしい戦い”が出来るようになる。徐々に攻撃も形になりはじめた17分、楠瀬章仁のドリブル突破を群馬DFがペナルティエリア内でファウル。PKのチャンスを得ると、これをホドリゴ カベッサが落ち着いて決め、早い時間で同点に追いつくことに成功。松本にとっては序盤のミスをまずは取り戻した形だ。

1-1のまま迎えた51分から、ゲームは劇的に動く。左サイドからの岩上祐三のキックに頭で合わせたホドリゴ カベッサから勝ち越しとなる松本の2点目が生まれると、群馬もCKからチャンスは作ってはいたものの、中央に絞って固める松本の最終ラインを崩しきれず、決定機には届かない。これで試合の趨勢は決まりつつ見えたが、67分に小松憲太が2枚目の警告で退場となったことで松本は10人での戦いを強いられることとなり、スタジアムの雰囲気は一転。群馬が中村英之に代え横山翔平を投入する“攻撃シフト”に入れば、松本も岩上がボランチに下がった3-4-1-1に近いフォーメーションに代え、両ワイドが低目に位置することで守備に比重を置く。しばらくは一進一退が続くが遂に84分、櫻田和樹からの浮いたパスにダニエル ロビーニョが頭で反応し、この試合2得点目。あと残り僅かで試合は振り出しに戻り、そのまま延長戦へと突入した。

延長戦もまさしく死闘が繰り広げられた。前半開始2分、再びゲームを右サイドからのクロスを野崎桂太がきっちり決め、群馬が勝ち越すが、その僅か7分後には喜山康平からパスを受けた蔵田岬平がミドルシュートをゴールネットへと突き刺し、これで3-3の同点。ゲームが全く読めなくなったが、群馬の選手の足がつるなか、最後までボールへの執着心と運動量で上回った松本が最後の力を振り絞ると、118分に「ゴールの瞬間は全く記憶にない。左からボールが来たので無我夢中で足を振り抜いた」塩沢勝吾が決勝点となるゴールを挙げた。

両チーム共にメンバーの入れ替えはあったもののチームとしてのスタイルまで変わるわけではないが、4-3という大味な試合展開となるなかで、よりチームとしての武器を見せつけた松本が3回戦に駒を進めた。松本は蔵田の公式戦初ゴールと豊富な攻撃時のアイディアを披露した鐡戸裕史のシャドー起用、群馬はダニエル ロビーニョの動きが収穫といえ、残り10試合となったリーグ戦にも繋がる一戦だった。

以上

2013.09.08 Reported by 多岐太宿
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