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【第93回天皇杯 2回戦 熊本 vs 徳島】プレビュー:状況は対照的な熊本と徳島。リーグ戦では1勝1敗となっているが、3回戦に駒を進めるのはどちらか。(13.09.08)

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再試合となった31節の北九州戦から中2日。天皇杯2回戦を戦う熊本がホームに迎えるのは、同じカテゴリーの徳島だ。4連敗中の熊本に対し、徳島はリーグ戦後半に入った22節以降、9勝2分と11試合無敗で大きく勝点を伸ばし、プレーオフ進出圏の5位を堅持している。チーム状態は全く対照的な両チームだが、リーグ戦に勢いをつける意味でも、勝って次のラウンドに進みたいという思いに違いはない。

本来なら32節から1週間おいて臨む日程となっていたが、ミッドウィークに31節の再試合が入ったため、この一戦に向けて準備する時間はわずかしかなかった熊本。6日のトレーニングではチーム全体でゲームを想定したメニューは行わず、北九州戦に出場した選手は軽いリカバーメニューでコンディション調整につとめた。短い間隔での連戦とあって、疲れの見える選手は休ませる形で、リーグ戦とは少し変化をつけた布陣で臨むことが予想される。

徳島とは2週間半前の30節で対戦し、終了間際の86分に大崎淳矢にゴールを許して0-1で競り負けた。しかし池谷友良監督も試合後に「89分はゲームを支配できた」と振り返っている通り、内容としてはほぼ優位に進め、シュート数も17対4と圧倒。それでも得点を奪えず勝ちきれなかったこと、また北九州との再試合でも1点しかゴールを挙げられずに敗れたことから、この一戦ではいかに得点を奪うかが、熊本にとっての大きなポイントだ。

北九州戦のあとで藤本主税が「ラスト1/3がずっと課題」と述べているように、自陣から運んで相手のペナルティエリア付近までは持ち込めているが、そこから先のアイデアと工夫、そして精度が不足しているのが現状。とくに最近の数試合ではクロスに対して入ってくる人数が少ないため、ファーサイドのウイングバック、またシャドウやボランチの選手がゴール前に入って行くことで、攻撃の迫力を増したい。「現時点ではサイドの動きが縦しかないので、アウトサイドから斜めに入って行くことも必要」と池谷監督は言う。さらに、こう続ける。
「(シュートを)撃っていい場面で撃ってなくて、逆に『もう1つ作った方が』という場面で撃ったり、最期の判断が少しズレて、悪いスパイラルに入ってるところがある」
30節徳島戦、さらには31節北九州戦と、失点場面、つまり相手の得点場面を見れば、個の判断で思い切ってボールを前に運び、攻撃を完結させるという意思がゴールに結びついたもの。こうした思い切りの良い判断が敗れた相手との差であり、今の熊本に足りないものの1つ。チームとしての共通認識は持ちながら、局面では状況に応じてそれぞれが積極的な判断をもとに相手に怖さを与えるプレーを選択できるかが問われる。そうした姿勢は自ずと、チーム全体に前向きな活力を与えるはず。その意味でも、この一戦で新しく加わる力に期待したい。

一方の徳島としても、前回対戦で押し込まれていることを踏まえれば、内容でも熊本を圧倒して3回戦に駒を進めたいところだろう。とは言え32節の栃木戦では津田知宏が2試合連続ゴールを挙げるなど、ここぞという場面で取りきることができているからこそ、結果を積み重ねることができているのも確か。90分で決着がつかなければ延長、PK戦となるが、内容に関わらず勝利をたぐり寄せているリーグ戦での戦いぶりは、引き分けの無いノックアウト方式でも生かされるに違いない。

ちょうど1年前の9月8日に、やはり天皇杯2回戦で岐阜と戦った熊本は、延長までもつれた撃ち合いを4-3で制し、その後仙台を敗ってベスト16まで進出。名古屋と対戦した4回戦は2-5で敗れたが、勝ち進むことによってチームには勢いと結束が生まれた。たしかにリーグ戦とは違う大会だが、結果を出すことで前に進む力を得たい。

以上

2013.09.07 Reported by 井芹貴志
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