天皇杯の季節がやってきた。カテゴリーも、現在の順位も関係ない一発勝負のトーナメント戦だけに、どんなサプライズが起こってもおかしくない。事実、かつては地域リーグ所属のチームがJ1の強豪チームに勝ったこともあるのだ。
松本は、ホームであるアルウィンでザスパクサツ群馬と対戦する。昨年に引き続き同カテゴリーのチームと対戦することになる。これは“次のステージに駒を進める”ということを念頭に置いた場合、二つの意味を持つ。まずチーム力はほぼ同等であるということから、どちらに勝ちが転んでもおかしくない熱戦が期待出来ること。もう一つは対戦経験もあることから相手の情報はある程度手中にあるということ。これが下位カテゴリーのチームが相手だとこうはいかない。やはり情報は圧倒的に不足気味で映像資料を揃えるだけでも一苦労になる。
Jリーグ入会後、初となるリーグ戦4連勝を飾るなど勢いある松本だが、群馬も負けてはいない。第32節は横浜FCに土をつけられたものの、第26節から第31節まで6試合負けなしと調子は確実に上向き。一時は最下位の可能性すらあったが、19位まで持ち直している。もとより個の力が他チームに劣っているわけではなく、ようやく本領を発揮しつつあると言えるのだろう。この試合ではリーグ戦から数名の選手入れ替えも予想される。ダニエル ロビーニョや櫻田和樹といった、出場機会に恵まれていない選手たちが先発としてピッチに立つ可能性も大いにありそうだ。
一方の松本は、反町康治監督も「大きく代えるつもりはない」と大幅な入れ替えについては否定するが、3回戦進出そして残り10試合となったリーグ戦に弾みをつける大事な一戦と捉えていることも事実。「ここまで出続けてきた選手にはどこかしら怪我もあるし、調子の上がってきた選手にはチャンスを与えたい」との言葉も事実だろう。選手もこの試合はアピールのチャンスであり、モチベーションは高い。「チームは良い状況なので、この勢いを天皇杯にも持っていきたい。強い気持ちを持ってやらないといけない」(ホドリゴ カベッサ)、「個人的にも(出られれば)チャンス。スタートから出られたら、自分の仕事をきっちりこなしたい」(小松憲太)、「個人的にも調子は良いし、チームの連勝の流れに乗りたい。目の前の一試合一試合でアピールしたい」(飯尾竜太朗)と意欲十分だ。注目はここ最近調子を上げているMF和田達也のメンバー入りがあるかどうかだ。もしメンバー入りとなると高卒ルーキーの中では初となるだけに、この点にも要注目だ。
松本は昨季、今季とリーグ戦で群馬に勝利していない。直近の対戦試合である第27節ではアウェイで0-3の完敗を喫しているだけに松本としては負けられない。「アウェイで0-3の相手なので、しっかり勝ち切って苦手意識を作らないようにしたい」(小松)。――この先を見据えると、この試合はただの一試合ではなさそうだ。
以上
2013.09.06 Reported by 多岐太宿
J’s GOALニュース
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