6月22日のリーグ戦20節で対戦したときは、当時20位だったアウェイの北九州が、19位だったホームの鳥取に勝利。前半は2-1の鳥取リードで折り返したが、後半に2得点を挙げた北九州が3-2で逆転勝利を収めた。そのときと同じ、とりぎんバードスタジアムでの天皇杯2回戦。リーグ戦32節終了時点で21位の鳥取に対し、北九州は16位と、前回対戦時とは状況が入れ替わったが、J2残留に向けて気の抜けない戦いは続いている。リーグ戦の順位には影響しないとはいえ、残り10試合のリーグ戦に良い影響をもたらす結果が欲しい一戦だ。
鳥取は28節終了後に小村徳男前監督を解任した後、前田浩二新監督の初陣となった29節は栃木と引き分けたが、その後はG大阪、長崎、松本に3連敗。アウェイでの32節・松本戦は0-1から86分に追い付いたものの、直後の87分に突き放されて敗れ、勝負弱さを露呈した。布陣を3-4-2-1から4-4-2に変更した前節は、後半に交代選手を投入してからボール支配率が高まるなど、内容では成果もあった。前田監督も「以前なら走り負けていたけど、走り勝っていたし、交代選手が入った後にパワーアップした。4-4-2で選手の距離感が良くなり、いろいろな成果はあったと思う」と語るが、手応えを、より確かなものとするためには、やはり結果が必要。残留争いの重圧がない天皇杯は、チームを勢いづけるためには格好の機会とも言える。
北九州は、32節の神戸戦は2-3で競り負けたものの、30節はホームで岐阜に勝利、28節でもホームで千葉を下すなど、少しずつ勝点を伸ばしてきた。雷のために途中で中止となった31節、アウェイでの熊本戦の再試合を9月5日に消化し、これも2-1で勝利を収めて、最近6試合で4勝。3試合連続ゴール中のFW渡大生をはじめ、好調の攻撃陣がチームを牽引している。
そんな北九州の攻撃陣の出来や、鳥取の新布陣の連係など、勝敗を分けると思われる要素の中で、最も大きいのは、両者のコンディションの違いだろう。北九州は前述の通り、熊本戦の再試合を9月5日に消化したばかり。中2日で再びアウェイでの試合、しかもナイトゲームの後にデーゲームのため、試合の間隔も、より短く(再試合のキックオフから天皇杯のキックオフまでは、わずか66時間)、試合前後の移動もあることを考えれば、疲労の影響は避けられない。
また、暑さが和らいでいるとはいえ、この時期のデーゲームは気温が上がることも予想される。さらにリーグ戦とは異なり、90分間で決着がつかなければ、延長・PK戦で勝敗を決めるトーナメント戦。先発の顔ぶれや選手交代のタイミングなど、両監督の采配もカギを握りそうだ。
以上
2013.09.06 Reported by 石倉利英
J’s GOALニュース
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