「やっぱりサッカーは楽しいですね」と語る表情は、充実感に満ちあふれていた。７月に右膝関節内遊離体の摘出手術を行い、リハビリを続けていた鶴見聡貴が、９月３日から全体練習に合流。これまでは別メニュー調整が続いていたが、久しぶりにチームメイトと一緒にボールを蹴った。

右ヒザの違和感を経て手術に踏み切ったが、「しばらくはよかったんですけど、その後に痛くなってからは、歩くだけでも痛い時期があった」という。別メニュー調整が続いたが、この日は雨の中でも笑顔が絶えず、懸命にボールを追いかけた。

「チームがこういう状況だし、少しでも力になりたい。コンディションを上げていきたいです」

Ｊ２残留へ、厳しい戦いが続いているが、同じ日の午後には、同じく負傷で長期離脱していた柳川雅樹も、一部とはいえ全体練習に合流した。戦いの最前線に帰ってきた男たちがもたらすエネルギーが、Ｊ２残留争いを勝ち抜く力となるかもしれない。

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2013.09.04 Reported by 石倉利英