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【J2:第32節 G大阪 vs 長崎】レポート:90分間にわたって安定した攻守を展開した長崎が、G大阪に快勝。(13.09.02)

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8月のうだるような暑さから一転、朝から降っていた雨もあがり、気温も25.6度と秋の気配を感じる涼しさに包まれたこの日の万博記念競技場。9月最初のホームゲームに、3位のV・ファーレン長崎を迎える。

首位を独走するホーム側のG大阪がペースを握るのかと思いきや、立ち上がりから長崎ペース。前線からのハイプレスでボールを奪うと、早い攻守の切り替えから前線へ。パスを繋ぎ、両サイドを有効に使った攻撃で、G大阪の守備陣を翻弄する。何より、その前がかりの姿勢を示すことによって、いつもならもっと高く敷かれるはずのG大阪の守備ラインを下げさせたことは、G大阪に本来の『攻撃力』を発揮させないためにも効果的だったと言える。

一方のG大阪は今季の戦いにおいては珍しく、前半から後手を踏む展開に。それもあって相手の攻撃を受ける時間帯も続いたが、最後のところでは集中を切らさずに、我慢強く対応。まずはスピードのある長崎の攻撃をしっかりと跳ね返した上で好機を見出そうとするものの、いつもより全体が下がってしまっていたことに加え、攻撃にかかろうとするところでパスミスも目立ち、思うように前線へとボールを運べない。また、攻守の切り替えが早く、守備にまわった際には必ずと言っていいほど、3バック、プラス両サイドの2枚によって鉄壁を築いていた長崎の守備を考えればこそ、サイドを効果的に使ったり、DFラインの背後をとるような動きを増やせれば良かったが、前半はそうしたシーンも少なく。35分にはようやくガンバらしいパスワークから決定的な形を作り出し、最後はMF宇佐美貴史の前線への浮き球にFWロチャが頭で合わせたが、これも枠をとらえず。思わず、ホームスタジアムにため息が漏れる。
そんな中、先制点を奪ったのは、立ち上がりから変わらないペースで安定した攻守を展開していた長崎だった。41分、粘り強く対応を続けていたG大阪のDFラインの一瞬のスキを突くように、右サイドのMF金久保彩からのクロスをファーサイドからつめたMF奥埜博亮が左足でゴール。試合展開としても、スコアとしても理想的な形で前半を折り返す。

ビハインドを負った展開に後半は立ち上がりからG大阪ペースに。前半はなかなか好機を見出せなかった反省からか、FW宇佐美貴史がややポジションを下げてスペースを作り出す動きを増やし、前線にリズムを見出す。加えて、59分には左サイドからMF二川孝広とのワンツーで前線に仕掛けたDF藤春廣輝がそのまま右足でシュート。相手DFをかすめたボールはそのままゴールに吸い込まれ、G大阪がようやく同点に追いつく。となると、攻撃がテンポアップ。3試合ぶりに出場チャンスを得たMF二川を中心にボールが動き始める。

だが、長崎も乱れない。MF宇佐美やMF二川を中心とした緩急のある攻撃にも落ち着いて対応。かつ、ボールを奪ってからの、守から攻への切り替えも早く、攻めては、持ち味である運動量をしっかりと発揮しながら落ち着いてボールを動かし、G大阪に揺さぶりをかける。しかも85分には、先制点同様、サイドを効果的に活かした攻撃からチャンスを見出すと、MF古部健太のクロスに合わせたのは途中出場のFW小松塁。G大阪にとってはある意味、弱点とも言える『高さ』を活かした攻撃でゴールをこじあけ逆転にする。結局このゴールが決勝点となり、1−2で長崎が勝利。G大阪は9試合ぶり、今季初のホームでの黒星を喫した。

以上

2013.09.02 Reported by 高村美砂
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