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ルヴァン 準々決勝 第1戦
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【J1:第22節 鳥栖 vs 仙台】プレビュー:勢いづくなら今節!ガチンコ対決を制してこそ、残り試合に弾みがつくはず。14位鳥栖が8位仙台を迎え撃つ。(13.08.23)

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デルピエロ率いるシドニーFCとの国際親善試合に始まり、前節は来場者全員に記念ユニフォームを配布して22,530人を集客した。
鳥栖は、『サマーカーニバル』と称して、夏休みの期間中のホームゲームでサポーターが試合を楽しむことができるようにとさまざまなイベントを企画している。サポーターが試合を楽しむと応援にも自然と熱が入る。「負けたらいけない雰囲気」(FW豊田陽平/鳥栖)を選手が感じるのは自然なことかもしれない。そんな負けたらいけない(いやっ、勝たねばならない)試合が今節もベストアメニティスタジアムで行われる。

仙台とのJ1での対戦は、2012年から始まった。今節を迎えるまで3試合行ってきたが、すべてが1−1の引き分けとなり、勝敗がついていない。多くの声援を受けながら、上位の仙台相手に初めての勝点3をホームゲームであげることができれば、残り試合への勢いがつかないわけがない。今節も、熱い試合が繰り広げられそうだ。

逆転勝ちで前節を終えた鳥栖は、ほとんどの選手が口をそろえて「前節の試合のように・・・」と今節に賭ける思いを伝えてくれる。それは、コンパクトな陣形を保ち、主導権を握って相手にサッカーをさせなかった試合内容を指す。先制点は入れられたものの、そこを除けばほとんどの時間帯を鳥栖が抑えていたといえる。それができた要因は、ボランチの高橋義希と藤田直之のバランス取りが機能したことが大きい。攻撃においてはDFからのロングボールだけでなく、CB菊地直哉からのボトムアップにボランチが絡むことができているし、藤田のサイドへの展開や高橋の前線への飛び出しなどで、多彩さを見せている。守備においても、FWがコースを限定することで、セカンドディフェンダーがボールに対して強くいくことができる。それに加えて、菊地がDFラインを高くコントロールすることで、争点(相手がボールを保持している場所)に人数をかけることができる。攻守ともに自然とセカンドボールがボランチに集まり、高い位置で試合をコントロールすることができている。当然のごとく、今節の狙いもそこにある。

対する仙台は、リーグ3番目に失点が少ない堅守を誇る。逆に得点はリーグ15位と中位に位置するチームとして寂しいものがある。だからと言って、全員が引いて守り少ないチャンスを決めているチームでは決してない。全員が一体となって攻守を行うことで勝点を積み上げているのである。仙台も攻守のかなめとなるのが、ボランチであるといってもいいだろう。ここに来てケガ人が出ていることに不安はあるが、「個の能力は高い」(尹晶煥監督/鳥栖)チームなので、今節も全員が一体となって臨んでくるに違いない。MF松下年宏、富田晋伍がどれだけボールに絡むことができるのかで、チームの攻守の割合が決まると思われる。

ここまでJ1で3試合を戦って1−1とすべて引き分けで終わっており、「ガチガチの戦いになる」(MF高橋義希/鳥栖)ことは容易に予想される。その試合の中で特に"ガチガチの戦い"となりそうなのがボランチの対決である。鳥栖のボランチ高橋義希と藤田直之、仙台のボランチ松下年宏と富田晋伍から目を離さないようにして頂きたい。そして、もう一つの注目点を・・・。
鳥栖がJ2で戦っているときにJ1の仙台で武者修行をしたのが高橋義希である。「ある意味での恩返しをしたい」と静かに闘志を燃やしていることも、頭に入れて注目してほしい。

90分の試合時間の中で、常にボールを保持することは非常に難しい。時には相手にボールを持たせておいて、体力と時間を効率的に使うことも必要になる。そのためには、ボールの出しどころをできるだけ低い位置にして、出され所を消していく必要がある。簡単なことではないが、サッカーでいう“オフ ザ ボール”テクニックの一つでもある。争点以外のプレーにも注目してほしい。そこで、試合が決まることもあるからだ。サッカーは、常にどこかで駆け引きが行われているスポーツなのである。

以上

2013.08.23 Reported by サカクラゲン
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