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ルヴァン 準々決勝 第1戦
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【J1:第22節 名古屋 vs C大阪】プレビュー:名古屋がアウェイでの借りを返すか、C大阪がスイープを果たすか。攻撃的で積極的な両チームのリターンマッチは、激しい打ち合いとなること必至!(13.08.23)

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8月24日(土)J1 第22節 名古屋 vs C大阪(19:00KICK OFF/瑞穂陸チケット販売はこちらリアルタイムスコアボード
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前節、広島との我慢比べのようなドロー劇の結果、連勝が5でストップした名古屋。だが、リーグ再開後8戦を5連勝を含む6勝1敗1分で駆け抜けてきた勢いは衰えていない。広島戦でのJ再デビューでいきなり仕事をした永井謙佑に加え、今節では出場停止だったケネディ、中村直志ら攻守の要人も戻ってくる。ストイコビッチ監督は試合前日の金曜日に、前2戦の良い流れを継承するように非公開練習を設定。アウェイで泥沼の5連敗目を喫したC大阪とのリターンマッチへ向け、名古屋はモチベーション高く準備を進めてきた。

C大阪といえば何と言っても魅力的な攻撃陣が代名詞だ。エース柿谷曜一朗を筆頭に、エジノ、シンプリシオらで形成される前線はスピードとテクニック、そして突破力に優れる。スーパー高卒ルーキー南野拓実は前節で負傷し戦線を離脱したが、その試合で楠神順平が代役以上の働きを見せており、戦力がダウンした感は一切ない。彼らを操るボランチの2人、扇原貴宏と山口螢はここ数試合で代表クラスのプレーを披露しており、こちらも要注意人物といって間違いない。DFラインも堅実かつ堅固で、強豪と呼ぶにふさわしい陣容を築き上げた名伯楽・レヴィー クルピ監督の手腕は本物だ。

しかし「C大阪だからと特別意識することはない」と、名古屋の中村は語る。昨季を負傷で棒に振ったベテランはここ数試合でようやくトップフォームに到達。「調子はいいです。良かった時のプレーを思い出して今はやっていますが、それを続けなければ意味がない。その意味ではむしろ気は引き締めています」と次戦でもいぶし銀のプレーを見せてくれそうだ。相棒のダニルソンは柿谷への警戒心を露わにしつつも、今のチーム状態の良さに太鼓判を押す。「柿谷は確かにデンジャラスな選手だ。だけど名古屋がいつも通りのプレーをすれば問題ない。今のチームは完璧だ。そのスタイルを継続していけばいい」。ドリブラーを苦手としてきた名古屋のディフェンスシステムにおいて、C大阪は天敵ともいえる相手。中村とダニルソンの自信に満ち溢れた言葉は、今節の名古屋にとっては実に心強い。

ともに攻撃的なチームであり、守備的な試合を好まない両指揮官の特徴を考えれば、自ずと試合展開はオープンなものになると予想が立つ。名古屋としては連勝を支えた攻守の切り替えのスピードをさらに追求し、主導権を握り続けたいところだ。その点で活躍を期待したいのは玉田圭司とケネディのツートップ。彼らにはフィニッシャーとしての役割もさることながら、相手ボランチへのプレス役としての期待もかかっている。扇原はボールキープからパスを散らす配球役として、山口は相手を引きつけてのワンタッチパスで攻撃に緩急をつける選手として、違う持ち味のゲームメイカーとしてC大阪の核となっている。ここに名古屋のボランチが守備に行けば、3シャドーと柿谷にスペースを与えることになり、劣勢に陥ることは免れない。やはりここはFWかサイドハーフに守備を求めたいところだが、磐田戦前後から機能しだしたFWがボランチを見る守り方は玉田らも手応えを感じており、守備のストレスもない。このエリアの攻防は、試合全体を左右する重要なポイントになってくるだけに、玉田らにはハードワークを期待したい。

翻って名古屋の攻撃陣は充実の一途。玉田、ケネディ、小川佳純、藤本淳吾による前線の攻撃ユニットはかつてない完成度を持って機能している。ケネディを起点としたポゼッションからの崩し、サイドに開いた藤本と田中隼磨の連係から始まるサイド突破、両サイドバックからのクロスに対するケネディの空中戦と、それに付随する2列目からの飛び込み。カウンターの精度も高く、足元も器用なケネディを使った中央突破というパターンもあり、そのバリエーションは豊富だ。現在玉田とケネディが8得点、小川が7得点と3人がシーズン二桁得点に届こうかという状況も、チームの攻撃が好循環にあることを示すもので、現在2得点と後れを取っている藤本が得点への意欲を高めているのも現状においては好材料。さらには前節から永井謙佑がスーパーサブとして控えており、交代による局面打開力も上昇している。復帰後初のホームとなる永井は「頑張るだけです。お客さんが多い?柿谷曜一朗効果か!!(笑)。それにあやかってオレも頑張りますよ。『柿谷vs永井』って書いておいてください」と舌も滑らか。久々の瑞穂での大暴れを予感させた。

「同じ相手に1年で2回やられないこと。勝点6を与えないこと。ここ数年はそういうモチベーションで勝点を積み重ねてきた」。名古屋のキャプテン・楢崎正剛は今節へのチームとしての姿勢を端的に教えてくれた。満員の瑞穂の後押しを受ける好調の名古屋が、日本代表のホープが揃う相手に対し、リベンジを期して闘う。この一戦が好試合となる舞台演出は整っている。

以上

2013.08.23 Reported by 今井雄一朗
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