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【J2日記】G大阪:プライスレス企画でガンバの“リアル”を満喫!(13.08.22)

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(C)高村美砂

實好礼忠コーチの「今日のテーマは『リアルガンバ!』」との掛け声で練習がスタート!

(C)高村美砂

約70名の参加者は、長谷川健太監督以下コーチ陣からトップチーム同様の指導を受けた

(C)高村美砂

長谷川健太監督も完全な本気モードで熱血指導!

(C)高村美砂

こちらも熱が入っていたマルキーニョスGKコーチによるGK練習

8月15日、夏の陽射しが照りつけるグラウンドに、ガンバ大阪を指揮する長谷川健太監督以下、コーチ、スタッフ陣がズラリ。コーチはもちろん、メディカルスタッフ、チームドクター、マネージャー、そして通訳まで、総勢16名がいつもの練習着に着替え、いつもの緊張感を漂わせてピッチに立つ。

とはいえ、その目の前にいたのは、トップチームの選手ではなく、公募によって集った一般の人たち、約70名。実はこの企画、来年3月まで継続して行う予定の『募金、あと30億円! みんなで作ろうスタジアム』企画の第1弾で、その収益は諸経費を差し引いて全てスタジアム募金に充てられるというもの。
参加費は大人15,000円、中・高校生は7,000円とやや割高にも感じるが、なんといってもトップチームのコーチングスタッフによって、トップチームと同じ内容のウォーミングアップ、直接指導が受けられるという夢の“プライスレス”企画だ。いや、その価値は普段の練習同様、時間が経つごとに激しさを増し、監督やコーチ陣から飛び交う声を聞くほど、実感させられた。

スタートは吉道公一朗フィジカルコーチによるアップから。暑さもあり、また内容が複雑化していくにつれて参加者の顔に不安の色がうかがえるも、實好礼忠コーチに容赦はない。
「説明は1回しかしません! 集中しましょう! それがガンバのリアルです!」
その声にピッチにも緊張感が走り、コーチからの1つ1つの声に参加者の誰もが真剣に耳を傾け実践する。ボールを使ったトレーニングで小井戸正亮コーチからG大阪のパスサッカーについての秘密(?!)が明かされると、参加者からは思わず拍手がわき起こるシーンも。実際にコーチ陣も混じってそれを実践するにあたっては、頭と身体がなかなかイコールにならず苦笑いを浮かべる参加者も多かったが、そんな時は長谷川健太監督がゲキを飛ばす!
「声が出てないぞ! 声を使って相手を動かすこともできるはず!」

さらに緊張が走ったのはミニゲームが始まってから。時間が経つにつれてより白熱した攻防戦が繰り広げられるようになると、そんな様子に感化されたのか長谷川監督も徐々にヒートアップ。
「さっきのアップで取り組んだ練習を、ゲームでも意識してチャレンジしようと思った人はいますか? 練習というのはアップも含めて全てに意味があり、ゲームで使うために行うもの。練習でやったことをゲームでもどんどん意識してやりましょう!」
「サッカーで大事なのはボールだけではなく、周りへの目配り。頭の中に状況を常にインプットしてボールをもらう前に少し周りを見ることを意識できれば、パスの種類も変わってくるぞ!」
トップチームの練習でも聞こえてくるような言葉が飛び、それに伴ってゲームもどんどんスピードアップ。そうしたプレーを周りのスタッフが時には拍手で、時には声で盛り上げるのも、いつもの光景だ。

そんなピッチの横ではもう1つ、目を惹く光景が。それはマルキーニョスGKコーチによるGK練習。アップの段階から緊張感を漂わせていた練習は、時間が経つごとにハードさを極め…。受ける側がプロサッカー選手でないとはいえ、ゴールマウスに向かって容赦なくボールが蹴り込まれる様は、普段の練習さながら。フィールド選手のトレーニングが終わっても、GK練習だけはまだ続けられていたほどの熱の入れようだった。

そんなこんなで約1時間半にわたって行われた“プライスレス”企画は終了。最後は選手のサイン入り練習着や昨季のユニフォームが当たる抽選会などが行われた、長谷川監督のあいさつで締めくくられた。
「現在トップの選手は28名いますが、毎日、これだけのスタップで選手をサポートしながら練習に取り組んでいます。『監督はあまり仕事がないんだな』と思われた人もいるかもしれませんが、うちにはこれだけ優秀なスタッフがいるので安心してください(笑)。スタジアム建設もクラブにとって大事なことですが、J1昇格ももちろん大事です。その目標に向かってさらに一丸となって戦っていきたいと思います」
『募金、あと30億円! みんなで作ろうスタジアム』企画では今後、カラオケ大会やマラソン大会なども予定されているとか。もちろん、そこには今回同様、ほかでは味わえない“プライスレス”な内容がいろいろと盛りこまれているようで「いろいろな形でガンバとの接点を増やしてもらい、ガンバに興味を持ってくれる人が増えたらうれしい」と担当の事業本部・小泉佳奈氏は言う。もちろん、その先に「みんなで作るスタジアム」の実現を夢見て。

<参加者の声>
●吹田市/木田和彦さん(49歳)
「普段からGKの練習を見学していましたが、まさかこうやってプロのGKコーチに、同じような内容のトレーニングをしてもらえるとは思っていなかったので夢のようです。かなり本気で取り組みましたが、付いていくのが精一杯(笑)。プロの人たちは、やはりプロなんだなと実感しました。いい思い出になりました」
●大阪市/奥長有紀さん(23歳)
「私自身はラクロスをやっているのですが、ガンバファンで練習もよく見に来ています。普段は遠くに見ている人たちから間近に指導していただいて、いろいろな発見がありました。ただ、頭が疲れました(笑)」
●箕面市/長谷川さゆりさん(23歳)
「フットサルをしていますが、全体的にすごいスピード感があったので付いていくのが大変でした。ですが、今後の自分のフットサルにも活かせそうなところがたくさんあってすごく楽しかったです!」

以上

2013.08.22 Reported by 高村美砂
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