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【J2:第30節 千葉 vs 群馬】プレビュー:攻守を修正して勝つには選手の意識改革と、それに基づいたプレーが必要な千葉。4戦 負けなしの群馬は堅守と速く鋭い攻撃で連勝を狙う(13.08.21)

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前節(第29節)終了時の両チームを見ると千葉は勝点50で3位、群馬は勝点27で20位と立ち位置は大きく違い、現時点での今季のクラブの目標にしても千葉はJ1昇格(それも自動昇格で)、群馬はJ2残留とやはり大きく違う。だが、現在のチーム状況は立ち位置や目標とは反対の意味で大きく違っている。

千葉は第28節からのアウェイでの2試合で北九州に0−1、松本に2−3で敗れた。だが、第27節終了時に千葉とは勝点差6で2位の神戸、千葉とは勝点差3で4位の京都と5位の長崎も連敗。もちろん2位との勝点差を詰めたかったところだが、連敗しても神戸との勝点差が広がらず、京都と長崎との勝点差が変わらなかったのは、不幸中の幸いといえる。

松本戦の3失点のうち2失点はセットプレーで、1失点はミスでボールを相手に奪われてのカウンター攻撃と、いずれも千葉の失点パターン。セットプレーの失点も1失点目の場面はシュートを一度は防ぎながらもこぼれ球を処理できず、3失点目の場面は一発でシュートを決められる時はニアサイドが多いという千葉のお決まりパターンだ。今季はセットプレーでの失点が多かったためシーズン中にゾーンからマンマークに変更したが、選手個々が集中を切らさずに体を張れなければ失点は止められない。また、ゴール前で相手にFKを簡単に与える守備も問題で、守備の修正は選手個々の意識に負うところが大きい。

また、前節はケンペスが累積警告による出場停止で、新加入の森本貴幸は選手登録が間に合わず、1トップを田中佑昌が務めた。その松本戦では、田中がディフェンスラインと駆け引きして相手の裏に出ようとしたが、絶好のタイミングでパスが出てこない千葉のお馴染みの光景。パスをつなぐだけで効果的な縦パスは入らず、相手の間へ切り込んで勝負を仕掛けるドリブルもなければ、相手の間を通してスペースへ入れるグラウンダーのパスもほとんどない。ケンペス不在のうえに松本の守備陣は高さに強いのに高いクロスを入れ、相手が密集している中央をワンツーパスなどで崩そうとする。試合に出ているメンバーの特長を生かそうとする工夫もなければ、相手の守備網を破ろうとする勇気あるプレーもない。得点できたのはセットプレー(1点は竹内彬で、1点はオウンゴール)というのはある意味当然で、今節の攻撃に変化や活性化があるかもまた選手の意識次第だろう。

群馬はJ2リーグの後半戦はスタートから4連敗だったが、その後は2勝2分で、負けなしの4試合での失点数は2。5試合負けなしだった熊本と対戦した前節は、40分に迎えた相手のPKというピンチでGK北一真がファインセーブを見せ、65分に加藤弘堅が奪った1点を守っての勝利だった。だが、結果は1−0とはいえ、ここぞという場面では速く鋭く相手ゴール前に迫り、遠目からでも思い切ってシュートを打って得点機を作ろうとするアグレッシブな攻撃は、前節の決定機はセットプレーの場面以外は少なかった千葉とは対照的なもの。スピーディーな突破に対する守備が苦手な千葉には脅威となる攻撃だ。効果的なプレーが光る1トップの平繁龍一を自由にさせないことが千葉の守備のポイントになる。

千葉は今節もケンペスが出場停止で、森本が出場可能となるのは次節の岐阜戦の見込み。群馬は乾大知と黄誠秀が出場停止で、保崎淳が出場停止明けとなる。だが、誰がピッチに立つにしても選手が戦況をよく読み、その場に必要なプレーをやりきれるかが勝敗を分ける。千葉の選手には反省の弁を毎試合後に繰り返すだけでなく、反省の弁を生かして修正した姿を見せてほしい。そうでなければJ2残留のために必死で戦う群馬には勝てない。

以上

2013.08.20 Reported by 赤沼圭子
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