前節から中2日のスケジュールで開催されるこの第30節。北海道の札幌厚別公園競技場では、現在勝点41で11位にいる札幌と、同32で16位の愛媛が対戦する。
ホームの札幌は前節、敵地でG大阪と対戦して0−3のスコアで敗戦。後半にセットプレーから失点をすると、その3分後には相手のドリブル突破から守備を崩され、立て続けに失点。76分に3点目を奪われると、そこで勝負は決してしまった。
「後半早々に1失点して…1失点ならまだなんとかと思ったのですが、連続失点してかなり難しい試合になった」と財前恵一監督は振り返る。ここで勝ってJ1昇格プレーオフ圏内の6位との差を少しでも縮めたいところだったが、それも叶わず。順位を落とす結果となってしまった。
ただし、前半の内容に目を向けると、チーム力が高まっている印象が強く残る。リーグ屈指の戦力を誇る首位・G大阪を相手に、ボールを動かしながらゲームをコントロールすることができていた。試合前に財前監督は「打ち合いになると分が悪い」と話していたが、そんなこともなく、むしろ「打ち合い」というよりも札幌のほうが多めに打っていた時間帯もあったほどだ。
そうしたことを考えていくと、0−3という完敗を喫した試合ではあるが、口火となってしまった最初の失点はリスタートからだし、前述したように前半の内容は充実したものだった。G大阪を相手にも、自分達の目指すスタイルを出せたという意味では、敗れはしたものの今節に向けて確かな手応えも得られたと言っていいのかもしれない。
一方で、北海道に乗り込む愛媛の前節は、ホームで北九州に3−0で快勝。開始早々の1分に加藤大が決めていきなり勢いに乗ると、29分には再び加藤がゲット。前半終了間際には河原和寿が決め、ハーフタイムを待たずして3点差にするという、ハイパフォーマンスを演じてみせた。
そしてこの勝利で2連勝。それもホームでの連勝とあって、より一層の勢いがつきそうな気配がある。石丸清隆監督は「僕達は他のチームに比べて上手さがないので、走り勝ってゲームが成立すると思っている。その点は選手も理解しながらキャンプから走り込んでいるが、この2試合にはそれが表れているんじゃないかなと思う」と話し、開幕前からチームとして取り組んできたことが、ハッキリと結果につながったことに充実感を得ている様子だ。
この勝利で3戦連続で勝点を得ていることになるが、その直前は3戦続けて無得点で敗れていることを考えると、愛媛は確実に流れを一変させることに成功したと言っていいだろう。今後、さらに右肩上がりにしていきたいところだし、勢いを維持するという意味においては中2日という過密スケジュールもメリットとなり得るかもしれない。
さて、そんなチーム同士の対戦だが、焦点となるのは愛媛がどういったパフォーマンスを演じるかという部分になりそうだ。勢いを維持する意味では中2日のスケジュールというのはメリットになり得ると前述したばかりではあるが、ただし同時に、運動量をベースとするチームだけに、フィジカル的な部分がどこまで維持できているかがカギとなりそう。札幌は現在、ホームで5戦連続完封勝利中と本拠地での戦いに自信を持っている最中だけに、そうした相手の出鼻を持ち前の運動量でくじくことができたならば、流れを生み出すことができるはず。
勢いのある愛媛が、そのまま運動量も維持して相手ゴールを脅かすのか。それとも札幌がホームでの強さを武器に、それを跳ね返すのか。非常に見応えのある一戦となりそうだ。
以上
2013.08.20 Reported by 斉藤宏則
J’s GOALニュース
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