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【AFCチャンピオンズリーグ2013 柏 vs アルシャバブ】プレビュー:規律を重んじた戦いを90分間貫き通せるか。アジアの4強を懸けて、柏とアルシャバブが激突!(13.08.21)

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2月に開幕したAFCチャンピオンズリーグも佳境を迎えようとしている。日立台のゴール裏『柏熱地帯』のチケットはすでに完売し、メインスタンドとバックスタンドの残席も僅かだという。平日のナイトゲームであるにもかかわらず、満員の観客で埋め尽くされる日立台。アジア初制覇に向けた周囲からの期待の大きさが感じられる。

本来ならば先週末に行われたJ1第21節仙台戦を良い形で勝ち切り、勢いを持ってこの試合に臨みたかったが、近藤直也が「2試合連続無失点はACLに向けて手応えになる」と語るようにポジティブな要素も少なくはなく、大谷秀和は「今日に関して言えばクロス、シュート、最後の質の問題」と仙台戦はスコアレスドローに終わるも、フィニッシュの部分を除けばチームのパフォーマンス自体には問題はないといった様子を見せた。

迎えるアルシャバブは、グループリーグを4勝1分1敗の1位で勝ち上がり、ラウンド16ではカタールのアルガラファにホーム&アウェイとも勝利を収めてベスト8進出を決めた。ここまでの8試合で失点6、完封ゲームは4試合という数字が示す通り守備力に長け、同時に前線にスピードのあるアタッカーを置き、鋭いカウンターを得意とするチームだ。
「多少戦術に難があっても、それをカバーできる身体能力がある」とはクレオの言葉である。身体能力を生かした個と個の対峙では無類の強さを誇り、得点パターンのカウンターにしても、組織的なカウンターでスペースを突くというよりは、瞬間的な縦へのスピードでマーカーをぶっちぎる。

相手の身体能力の高さには警戒を強めなければいけないが、Jリーグの対戦相手のように統率のとれた戦い方や、連動性を重視するのではなく、身体能力への依存度が高い分、組織面に綻びが生じないわけではない。したがって、いくらアルシャバブが“堅守”であろうが、ガッチリとブロックを作られてバイタルのスペースを消されるといった、攻撃陣が窮屈感を覚える試合展開にはならないと見ている。おそらくスペースは所々に発生するため、その瞬間を見計らって仕掛け、動き出しや動き直し、予備動作を加えてスペースを有効活用できるか。一見地味に思えるが、その動きを90分間貫き通せばおそらく活路は見出せる。

そう考えると、工藤壮人とレアンドロ ドミンゲス、ありきたりだが柏のキーマンはこの2人が握るのではないだろうか。レアンドロはJリーグの戦いほどタイトなマーキングには遭うことなく、昨年から通じACLでは12試合8ゴール。駆け引きの妙でマーカーを上回り、巧みにスペースを突ける工藤は今季のACLで8試合5ゴール。やはりこの試合も“キング”と“エース”に掛かる期待は大きい。

ただし、アルシャバブにはフェルナンド メネガッゾ、マクネリー トーレス、ラフィーニャといった南米出身のテクニシャンで構成される中盤と、サウジアラビア代表FWナイフ ハザジと、強烈なアタッカーが揃っている。
恐いのはホームでの第1戦とあって攻め急いでしまい、バランスを欠いたところを前残りしているアタッカーのカウンターを浴び、沈むことだ。こちらもありきたりだが、近藤、鈴木大輔が単純に1対1の局面で負けず、そしてボランチとサイドバックもリスクマネジメントの意識を高く持ち、組織でアルシャバブのアタッカーを挟み込み、攻撃の芽を摘んでいきたい。

知り尽くしたJリーグの対戦相手ではなく、データの少ないアジアの相手だけに、求められるのは“奇襲”や“奇策”といった小手先の戦い方よりも、しっかりと規律を重んじ、攻守両面で当たり前のことをミスなくやり切り、その精度を高めることに尽きる。
それさえできれば、あとは日立台を満員に埋めたサポーターが後押ししてくれる。自ずと結果は付いてくるだろう。

以上

2013.08.20 Reported by 鈴木潤
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