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【大宮:小倉勉 新監督就任発表記者会見】会見での出席者コメント(13.08.21)

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左から岡本武行GM、小倉勉監督、鈴木茂社長

鈴木茂社長:
「先週、ズデンコ ベルデニック監督を交代し、岡本武行GMが暫定で1試合指揮を取りました。早めに監督を決めるということで、今回、小倉勉テクニカルダイレクター(TD)を監督兼務でやっていただくということで交渉が成立しました。今アルディージャの成績が良くない中で、非常に難しい環境で監督をやっていただくには小倉さんが適任だということで判断し、監督に就任していただきました。私も社長として小倉さんの体制を全面的にバックアップするということを約束して、クラブとチームが一体となって、アルディージャの年間目標を達成したいと思います」

小倉勉監督:
「僕はあまり堅苦しいのは得意じゃないので、ざっくばらんに話させてもらいます。
今回監督を引き受けることになりました。選手にも話したように、チームが勝つために何をすべきかを考えながらチームの指揮を取っていきたいと思います。一日一日、試合に勝つことを考えながら、そのために何をすべきか考えていって、その結果一つの目標ないし目的が達成できたらと思います。その一つの考えとして、チームケミストリーということをやれたらと思います。ケミストリーって分かりますよね?化学反応っていうか、僕よく英語分からないんですけど、歌手だと分かるんですけど(笑)。チームというのは生き物だと思うんですよね。代表のコーチとかオリンピック(代表)のコーチとかいろいろやらせていただきましたが、代表チームでもそうですが、各Jリーグのチームのエースの選手が代表チームのレギュラーではありませんし、うちのチームでもヘディングの強い選手もいれば足の速い選手もいれば守備が抜群に良い選手もいれば、守備が苦手な選手、ヘディングが弱い選手もいるかもしれません。でもいろんな個性を持った選手がいる。その選手たちが上手く化学反応を起こしてチームが一つになって勝点を挙げていくことができれば必ず良いチームになっていけると思う。そういうチームを目指してやっていきたいと思います。そういう選手たちが融合していくところを僕は側面からサポートしていく、そういうリーダーもいてもいいのかなと思います。(メディアの)皆さんもまた違った側面からのサポートをお願いします。叩く時は僕を叩いてもらって全く問題ないので。選手たちは日々これから一所懸命集中して練習・試合に取り組むと思うので、選手たちには『負けたら監督が悪いと言え』と言ってあるので、選手たちはあまり叩かないように、叩くなら僕を、ということでよろしくお願いします」

――以下、質疑応答――

Q:鈴木茂社長にお伺いしますが、小倉監督が適任と判断された理由は?

「小倉さんにはちょうど1年くらい前、オリンピックが終わってアルディージャのコーチになっていただき、今年の7月にはTDに就任していただいた。経歴については代表コーチ、オリンピック代表コーチを歴任して、クラブでもジェフ千葉で経験されている。若手年代でもしっかりしたコーチングをやっている。そんな経歴をウチで生かしてもらいたい。昨年から21試合負けなしの記録の中で、そこに小倉コーチもいた。残り13試合しかない中で、立て直してしっかり結果を出すというところで、先ほど言った経験なり、大宮で1年間の経験を全面に出してチームの指導に当たってもらうのが一番だと判断した。名前は挙げないが他に候補もいましたが、チームに初めて来て、残り13試合で結果を出せるのかというのがあった。全く新しい監督を入れたら戦術や何やで2か月くらいはかかるというのがサッカー界の常識。そういうところで、1年間アルディージャを見てきて、練習や戦術を知っているところと、それプラス過去の経歴からして、ベストな人材だと判断した。難しい環境の中で監督を引き受けていただいたことは感謝しているし、クラブとしても全面的にバックアップしたい」

Q:『化学反応』というところで小倉監督にお聞きします。自身がTDをしていたときのチーム状態はどういうものでしたか? その上で、監督としてどういう役割をしていこうと思っていますか?

「僕がコーチ、TDをやっていた時と状況は変わってきている。一番のポイントは選手たちの自信の問題。技術的な問題や戦術的な問題は、一日や1週間で大きく変わらない。一番は選手たちの自信が失われてきているのかなというのはここ数試合で感じていた。そこの自信を取り戻してもらうために、練習のこと、心理的なことにアプローチをしていこうと思っているところ。選手自身が個性をそれぞれ出しやすい環境を整えてあげたいというのが一番です。それは日本人選手や外国人選手といった垣根は関係なく、選手たちには自分たちの良いところを出してほしい。苦手なところを修正するのではなく、自分の良いところを最大限に伸ばすことによって弱点もカバーできていくというのが僕の考え方。そういうところを全面に出していきたい」

Q:小倉監督にお聞きします。初めての監督業に不安はありますか?

「あの僕、不安な顔してますかね(笑)。僕は日本代表の監督をやったことはないですし、ましてJリーグや海外でも監督を一度もやったことはありませんから、不安がないと言えば嘘になります、というと明日そう書かれちゃったりすると思うんですけど(笑)。僕は一切不安はないです。腹をくくってやるだけなので。一番不安なのは、僕にオファーした社長やGMじゃないかと。一回も監督をしたことがない僕にオファーをいただいて感謝してます。初めてなので、これが良く出るか悪く出るか分からないけど、一つ言えるのは、前任のベルデニック監督含めて本当に素晴らしい監督の元でたくさん経験をさせていただいたので、それを監督として生かしていけたらなと。今までの監督たちの素晴らしいところを吸収しながら、でも真似はできないので、参考にさせていただきながら自分の色を徐々に出していければと。これからはもっと不安のないような顔をしたいと思います(笑)」

Q:鈴木社長にお聞きします。ベルデニック監督の交代から1週間空いた理由は?すぐに小倉監督に移行していればスムーズだったのでは?

「スムーズでなかったとは考えていない。監督交代の時点で候補者は何人かいた。そこから選定しなくてはいけない。例えば10人から3人に絞り、そこから一人に決める。(そういう過程があるので)1試合岡本GMがやったことがスムーズでなかったとは考えないし、小倉さんに決めるに当たっては、この難しい状況でよく引き受けていただいたと思っている。断られる可能性もあったわけで、今回は良い監督に就任していただいたと思っている」

Q:鈴木社長にお聞きします。TDと兼任というのは具体的には?

「7月の末にTDに就任していただいたが、その目的はトップチームを当然見るが、うちはアカデミーのほうも実力が今付いてきつつある。そうした中での課題は、代表の若手クラスの育成コーチもやっていた経験も踏まえて、アカデミーからトップに上げる、アカデミーのコーチ陣もしっかりトップと一緒にやらせてレベルアップを図るようなこともやっていただこうということでTDをお願いした。これはアルディージャの将来にとって大切な仕組みなので、今回監督をやっていてもTDの仕事をできる時間は取れると判断したので、TDの仕事もやっていただくと。監督ですから、『ユースのあの選手が見たい』と思ったらトップに呼んで練習をさせたり、ユースのコーチをトップの練習に参加させるというのは監督判断でできるので、アルディージャの将来のことなのでTDと兼務してやっていただくことにした。これは小倉監督も納得の上です」

Q:鈴木社長にお聞きします。小倉監督に正式オファーを出したのはいつで、契約期間はいつまでですか?

「オファーをしたのは14日の夕方です。契約は19日でした。GMが代理監督をやっていたことで、鳥栖戦に向けて小倉さんにはスカウティングなども強力していただいていたので、小倉さんの代理人にオファーを出したのが14日でした。契約期間は今シーズン終了まで。小倉さんから、『選手は基本的に単年契約なので一緒(の条件)で頑張りたい』ということでそうなりました」

Q:小倉監督と岡本GMにお聞きします。クラブとして今後成長していきたい点は?

岡本武行GM:
「今まで残留争いばかりしてきた中で、今年上位争いができている。クラブとして、運営も含めて安定した力を付けたいというところをもっと極めていきたい。環境面とかも含めたオーガナイズが全体の力になっていくので、一つ二つのことではなくあらゆることが重なって良い結果が出ると思うので、それを追求していきたい」

小倉監督:
「僕はリリースで『立て直す』という表現をしましたが、それは壊れたのを再生するというイメージではなくて、今あるところに積んでいこうと思っている。石をただ積んでいっても、地震か何かあると崩れてしまう。そこを石垣のように、大中小といろんな石が組み合わさってできた石垣というのは強いらしい。これは僕、石屋さんから聞いたんですけど、本当ですかね(笑)。いろんな石が組み合わさってできた石垣というのは強いと思う。安定というのは、今いるところを新しくするというより、今いる選手、スタッフ、クラブを支えてくれている皆さんという、大中小いろんな個性のある石を一つ一つ積み上げることで強固な大宮アルディージャという石垣ができると思う。そういう土台を作りあげられるように僕は現場でやっていきたいし、GM、社長には、フロントとか周りのサポーターに協力していただいて、そうした石を一つ一つ積み上げていただいて強固な大宮アルディージャというクラブになっていければいい。ここからスタートしていきたい」

Q:小倉監督にお聞きします。化学変化というところで、新しい選手の起用なども考えていますか?選手たちにはどんな話を?

「何も伝えていません。誰をどう使うとかも、毎日考えていますが答えは出ていません。たぶん『サッカーというのは答えがないスポーツだ』と言うと、『こいつ考えてるけど何も言わないんだな』と言われるかもしれませんが(笑)、今のところはまだフラットな状態です。ただ選手たちに伝えたのは、『今ここ(ミーティング)にいる選手全員でやっていきたい。チームが勝つためには、先発から出る人、ベンチに座る人、ベンチに入れない人が絶対にいる。チームが一つとして、その状況でもやってくれるか』と。『できないんだったら俺とはできないから、そういう選手がいたら言ってくれ』と。全員がチームのため、勝つためにやってくれると言ってくれたので、僕が起用とか深く考えなくても選手たちは必ずやってくれると思うので、これからじっくり考えてメンバーを選んでいきたい」

Q:小倉監督にお聞きします。サッカーそのものは今までと変わるところはありますか?

「それは見てくださる皆さんに判断していただければと思います。そんなに日にちも経っていませんし、選手たちも大きく変わってるわけではないので、今までと大きく変わるとか変えるとか僕にはそんな実力はないので、選手たちの力を最大限に引き出してあげられればいいなと思ってます」

Q:岡本GMにお聞きします。小倉監督がTDに就任したときは「中長期的な仕事を任せていきたい」ということでしたが、今後は監督としてそこにどうかかわっていただくことになりますか?

「まずはトップチームの現状を打破してもらって、チームを強化していただくのが一番。その中で、監督としての経験はなくてもコーチとしていろんな国に行っていますので、いろんな経験をクラブの中で生かしていただきたい。そのスタンスは変わっていません。短期的でなくて、中長期的に安定したチームを作るためには人材なども含めて戦略的なところが必要になると思いますので、そういったところもアドバイスしていただきたいと。

Q:ひとまず契約は今シーズン終わりまでというところと、中長期的な強化というところに矛盾はないでしょうか?

岡本GM:
「そこは監督としてというところで。小倉さんの意思もあって、選手含めて今年しっかり戦いたいということなので、そこを尊重しました」

Q:仮に小倉監督が今シーズンで退任するということになれば、代わりを請け負う人材はいるのでしょうか?

岡本GM:
「それは今シーズン戦っていく中でまた話を進めていきたいと思います」

小倉監督:
「あの、あまり早く辞めさせないようにしてください(笑)」

Q:小倉監督にお聞きします。選手に合わせたサッカーをということですが、一サッカー人として目指すサッカーというのはありますか?

「僕がいろんな人たちとやらせてもらって学んだことは、『サッカーのやり方というのはこの俺のやり方がすべてではない』と、ビッグな監督さんになればなるほどおっしゃっていた。いろいろなシステムがあり、いろいろなやり方がある。それは選手とかクラブとか、個性を見極めた上でやれるサッカーが一番良いサッカーなんだというのを、一流の指導者は皆そうおっしゃっていたので、僕もそういう柔軟性を持ってやれるサッカーが良いサッカーだと思う。だから、僕がこれをやりたいというより、選手やスタッフと話をしていきながらサッカーを作っていきたいと思います」

Q:今年のダービーでマンツーマンを採用したような奇策も今後ありえると?

小倉監督:
「どうですかね(笑)。相手ありきのことなので、僕らがこれをやりたいといってそのまま上手くいくとは限らないし。やりますよといったら向こうも向こうで考えるでしょうし。サッカーなので、相手があって駆け引きがある。(メディアの)皆さんを喜ばせる前に大宮のサポーターとクラブの皆さんを喜ばせなければならないので、考えながらやっていきます」

Q:鈴木社長にお聞きします。目標の勝点53を達成するために監督を交代したということですが、それが小倉監督に課されるノルマになるのでしょうか?

「ノルマという言い方は考えていない。あくまで目標達成のために頑張っていただきたいということだけで、ノルマというと、仮に達成できなかったらどうなるんだということにつながる。17節で勝点36のチームが18節以降一つも勝点を取れていない。同じ選手なのに、以前は勝てて、今勝てていない。勝てる実力のある選手に、もう一度自信を持たせて、勝てるチームにしていただきたい。結果としてそれが勝点53につながっていく。小倉監督にはそういうことを望んでいます」

以上
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