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【J2:第30節 栃木 vs 山形】プレビュー:14位・栃木と13位・山形の直接対決。小野寺とロメロの両ボランチのパフォーマンスが、そのままダイレクトに結果を左右することになるだろう。(13.08.21)

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前節、獲得した勝点を中2日で迎える今節に活かすのは14位・栃木か、それとも13位・山形か。リーグ前半戦を6位(栃木)と7位(山形)で折り返した両チームにとって、中位に位置する現状は満足できるはずがない。今節は再び上位に食い込むためのサバイバルマッチとなる。栃木は10戦未勝利のスパイラルから抜け出すためにも、昇格戦線に生き残るためにも、この一戦を落とすわけにはいかない。

2位・神戸を相手に3‐2と撃ち合いを制した山形が勢いでは勝りそうだが、「きっかけを掴んだかもしれないが、それが全てを決めるわけではない」と栃木・松田浩監督は言う。7戦未勝利のトンネルから脱出できたことで山形が一息つき、それが慢心を生むようならば、栃木はその心の隙を積極的に突きたい。そのためには、鳥取に先制されながらも同点に持ち込み、連敗を断ち切れた前節の流れをホーム2連戦となる山形戦に繋げる必要がある。

ここ数試合、栃木の試合の入り方は悪くない。序盤にチャンスを作れているのがその証拠だ。ところが、ラストパスにしてもシュートにしても最後の部分での精度や繊細さに欠け、逸機してしまうことで主導権を譲り渡すケースが繰り返されているのだ。連続失点と共に突きつけられている課題を解消してくれそうなのが、鳥取戦で約11カ月ぶりに戦列復帰を果たしたボランチの小野寺達也だ。攻撃のスイッチャーとして縦パスを入れられる貴重な存在は、「ためる時と、ダイレクトの時の使い分けをしたい」と、攻撃に緩急をつける役割を担うことを頭に思い描いている。状況把握能力と抜群のパスセンスを駆使し、FWがゴールを決めやすいボールを供給できれば先手を取れるはずだ。小野寺自身もゴール前に飛び出していく嗅覚に優れており、「チャンスがあればゴールを狙いたい」。

また、少しでも自分達の時間帯を継続させるために、「いい流れだからこそ相手のカウンターに繋がりそうな時に、いいポジションを取るなど、切り替えを一つひとつしっかりやれればいい流れが続く」と、小野寺は攻めている時の守備意識の重要性を強調した。山形は前線に個性豊かなタレントが揃い、栃木同様にカウンターを仕掛けるのが巧い。決定力の高い攻撃陣に仕事をさせないためには、早目に攻撃の芽を摘む必要がある。栃木本来のコンパクトさを保ち、常にアプローチに行ける距離感を維持し、相手の形に持ち込まれるのを防ぎたい。

神戸とのシーソーゲームで逆転勝利を飾った山形は、勢いそのままに序盤で一気に勝負を決めにかかってくる可能性が高いのではないか。ハイプレスからショートカウンターを繰り出す上で鍵を握るのは、ロメロ フランクになるだろう。前回の対戦でもゴールを挙げているロメロは球際の激しさが持ち味で、ボール奪取だけにとどまらず、奪ってから前線に顔を出せる推進力を兼備している。前節も得意の2列目から攻撃参加してミドルシュートを突き刺した。4‐4‐2同士が組み合えば、セカンドボールワークが勝敗を左右する要因となる。それに長けるロメロがいかにこぼれ球を拾い、攻撃の起点となれるかが連勝する際のポイントになることは間違いない。攻撃的なメンバーを活かすためにも、背番号24にはハードワークが求められる。

このカードはクロスゲームばかりで、過去3度の対戦はいずれも1点差で勝負がついている。今回もロースコアで試合が推移することが予想される。大量得点が望めず、しかも夏場の消耗戦では先制点が勝敗を分ける大きな要素になるだろう。6月8日の福岡戦以来の勝利を目指す栃木としては、常に先行する形で試合を運びたい。この夏最後のホームゲームを勝利で飾り、背中を押し続けてくれているサポーターと忘れ難い思い出を作ろうではないか。

以上

2013.08.20 Reported by 大塚秀毅
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