熊本では先週7日から、韓国人選手が練習に参加している。熊本がJ2入りした2008年から2シーズン在籍した車智鎬(チャ ジホ)選手がその人。在籍期間は決して長くなかったが、チーム初の外国籍選手としてプレーし、その熱いプレースタイルと人なつこい笑顔で人気を集めた存在だ。
熊本を離れた2010年は韓国の浦項スティーラーズへ移籍したが、左足の前十字靭帯の怪我などがあって2011、2012年はリハビリに励み、今年はブラジルの東南に位置するエスピリトサント州2部リーグのESコラチーナでプレー。シーズン終了後、同州1部リーグのチームからもオファーがあったというが、家族が熊本にいることもあって自ら池谷友良監督に連絡を取り、練習に参加する運びとなった。
3年ぶりの熊本。彼が在籍していた当時とは、環境も含めずいぶんと状況が変わった。
「チームが大きくなったという感じがします。クラブハウスができて、ピッチ状態もいい。知らない選手もいるけど、池谷さんはじめ僕がいた時からのスタッフもいるし、(原田)タクちゃん、(福王)タダヨ、(吉井)コウスケ、(矢野)ダイスケ、(大迫)ノゾミは知ってます。子どもに会いたいという気持ちもあったけど、僕は熊本のことがだご(とても)好きだし(笑)、家に帰った感じです。サポーターからも直接声をかけてもらって、選手としてもだけど、人間としてもありがとうの気持ちですね」と、当時覚えた熊本弁も駆使してくれて、日本語もまた一段と上手になった(笑)。
実戦から離れていたこともあり、プレーの面ではトップコンディションとは言えないし、怪我の影響もあって当時のキレを見せることはまだできていない。しかし本人は「移籍したとき、もっとレベルupしたいと言って、実際にそうなったかは分からない。今は100で言えば70くらいだから、もっと運動量とかでアピールしないといけない。でももしチームの一員になれたら、力になれることがあると思います」と話す。
夏の登録ウィンドーはクローズしたため契約に至るかは微妙ではあるが、池谷監督も「ジホにもチームにもプラスになることがあるなら、いろんな面を判断しないとね」と含みを持たせる。
今も思い出されるのは、ピッチに入る直前、左胸のエンブレムを叩きながらゴール裏スタンド前を走って観客を鼓舞する姿。どんな形であれ彼が戻って来ることになるのなら、サポーターも温かく迎えるに違いない。
以上
2013.08.19 Reported by 井芹貴志
J’s GOALニュース
一覧へ【J2日記】熊本:熊本が、だご好きだから。(13.08.20)
(C)井芹 貴志
30歳になったが、熱いプレースタイルはそのままだ
2009年、熊本在籍時のチャジホ選手。(2009年J2第30節 熊本vs福岡より)
- natsuyasumi2024
- jwc2024
- 国立20240824
- pari olympic2024
- bluelock2024
- THE国立DAY
- 2024 明治安田Jリーグ フライデーナイトJリーグ
- 2024JリーグYBCルヴァンカップ
- Jリーグ×小野伸二 スマイルフットボールツアーfor a Sustainable Future supported by 明治安田
- AFCチャンピオンズリーグ 2023-24
- はじめてのJリーグ
- 2024天皇杯
- seasonreview2023 Jリーグ1年の振り返り(別ウィンドウで開く)
- シーズン移行の検討
- 明治安田Jリーグ 月間表彰
- 2023 移籍情報
- 大会概要まとめ
- 2024Jユースカップ
- シャレン Jリーグ社会連携
- Jリーグ気候アクション
- Jリーグ公式試合での写真・動画のSNS投稿ガイドライン
- J.LEAGUE CORPORATE SITE