８月19日、アメリカ国籍で大学を卒業したばかりのＦＷオスカーと、川崎Ｆから期限付き移籍で加わったＦＷ谷尾昴也（たにお・こうや）の、新加入会見が行われた。

今回が初めてのプロ契約となるオスカーは、「チャンスをくれた鳥取に、とても感謝している。このクラブが、もっと高いレベルで戦うことができるように手助けしたい」と笑顔。地元・鳥取県出身の谷尾は「地元のガイナーレ鳥取に戻ってくることができて、とてもうれしいです。僕をプロまで引き上げてくれた地元なので、結果を残して、鳥取県民の皆さんに恩返しがしたい」と意気込みを語った。

今回の加入について、オスカーの家族は「すごく喜んでくれている」という。谷尾は「川崎に行っている間、両親には何もできなかったので、ここから親孝行をしていきたい。友達には、向こうで成長したところを見せたい」と語ったが、鳥取に戻ってくることを伝えたときは「みんなビックリしていた」そうだ。

ところで、ファン・サポーターに何と呼んでほしいか？という質問に、オスカーは「オスカーだね。ずっとそう呼ばれてきたから」。これはまあ、そうだろうと思うのだが、谷尾は「マル」だという。なぜ？

「高校時代、先輩の方に『お前は外国人に似ている。今日からマルクスな！』と言われて、それが短縮されて『マル』になったんです」

不思議な由来はさておき、地元の期待も大きいマルと、1カ月近い練習生時代を経て契約したオスカーには、Ｊ2残留の切り札となる活躍が期待されている。とりぎんバードスタジアムに、オスカーとマルのコールが響き渡れば、鳥取は残留に近づくことができるだろう。

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2013.08.19 Reported by 石倉利英