ガンバ大阪・長谷川健太監督の言葉を借りれば「夏休み最後のホームゲームということで、選手にも観に来てくれてるサポーター、子供たちに夢を与えるプレーをしようと試合に入った」この日のコンサドーレ札幌戦。日本代表から戻ったばかりで疲れが否めないMF遠藤保仁、DF今野泰幸も揃って先発出場。うち、MF遠藤はここ数試合とは違い本来のボランチに入り、2列目にはMF岡崎建哉が2試合ぶりに先発を飾る。
冒頭の思いとは裏腹に前半は苦戦を強いられたG大阪。4分には得意のパス回しから相手DFを翻弄し、最後はMF岡崎建哉がシュートを放つも、これはバーを直撃。以降は、得点こそ奪われなかったものの、徐々に札幌のFWフェホをポストに据えた高さを活かした攻撃に手こずる場面も増え、精彩を欠く。中でも、らしくなかったのが『攻撃』。相手のブロックを切り崩す策として、ここ数試合に比べてMF宇佐美貴史がボランチあたりまでポジションを下げ、数的優位の状況を作り出した上での仕掛けを試みるが、札幌の守備も堅く、またG大阪選手のボールを引き出す動きもやや少なかったこともあって、なかなかフィニッシュまで運ぶことが出来ない。実際、シュートも先に書いたMF岡崎のシュートと、30分にゴール前でこぼれ球を拾ったMF遠藤がダイレクトで放ったシュートのみ。これに対して札幌は、そこまで決定的なシーンは作れなかったものの、FWフェホをターゲットにクロスやロングボールといった『高さ』勝負の仕掛けを徹底。FWフェホの近くでセカンドボールを拾ったDF上原慎也やMF内村圭宏らがシュートを放つシーンも見られるが、シュートの精度の部分で精彩を欠いてゴールは奪えないまま前半をスコアレスで折り返す。
苦しい展開ながらもゼロで抑えたG大阪と、やや優勢に試合を運びながらもゼロに終わった札幌。そうした前半の結果が、後半にどんな影響を与えるかが注目される中、先手を獲ったのはG大阪だった。53分、FW遠藤のFKに頭で合わせたのはDF西野貴治。「ゴールを決めた瞬間、嬉し過ぎて何をしたらいいのか分からなかった」と振り返ったプロ初ゴールでチームを勢いづけると、その3分後にはMF遠藤からのパスを受けたMF宇佐美貴史が狭いスペースをものともせず、中央から札幌DFをドリブルで切り崩して右足でゴールを奪う。
これを受け「後半早々に1失点して…1失点ならまだなんとかと思ったのですが、連続失点して、かなり難しい試合になった」と話したのは、試合後の札幌の財前恵一監督。その言葉通り、前半の善戦虚しく、一気に2ゴールを奪われたことで、安定した戦いをみせていた札幌に徐々にほころびが。というより、攻めざるを得ない状況に前がかりに戦いを進めようとはするものの、中盤を制圧され前線に巧くボールを運べず好機を作り出すことができない。しかも、76分には途中出場のG大阪MF二川孝広からのクロスをFWロチャにヘディングで合わされて3−0とされ万事休す。首位のG大阪がその座をがっちりと守る勝点3を積み上げた。
以上
2013.08.19 Reported by 高村美砂
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