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【柏から世界へ】ACL初制覇へ向け邁進する柏、アジア8強までの道のり(13.08.19)

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画像提供:柏レイソル

柏から世界へ 激情を見せつけろ。

これは、昨年から歌われるようになったAFCチャンピオンズリーグ用のチャントの1フレーズである。2013年のACLで快進撃を続けると、この「柏から世界へ」という言葉は“チャントの1フレーズ”の域を越え、初のアジア制覇と12月にモロッコで行われるFIFAクラブワールドカップ出場へ向けたシンボルワードと化した。

今季の柏のアジア挑戦は2月27日、貴州のホームスタジアムである貴陽奥林匹克体育中心から始まった。
スタジアムは独特な雰囲気に包まれ、柏陣内にボールが転がっただけで、あたかもチャンス到来とばかりに貴州サポーターが盛り上がる。ただ、柏は2年連続でACLに出場していたため、選手たちは終始冷静だった。難関と思われた中国での初戦を、クレオの移籍初ゴールにより1−0で制するのである。

プレシーズンマッチちばぎんカップとFUJI XEROX SUPER CUP 2013で連敗を喫し、一抹の不安を残していた柏にとって、このACLの白星スタートは状況を好転させた。
グループリーグ序盤戦で特に目立ったのが、レアンドロ ドミンゲスの無双ぶりだった。柏の攻撃の核であるレアンドロをJリーグの対戦相手はどこも警戒し、時にはマンマークを付けてでも封じにかかろうとする。だが、スカウティングの行き届いていないアジアの対戦相手は、レアンドロへのマークがあまりにも緩すぎた。
レアンドロが自由を得れば、必然的に柏の得点チャンスは増える。象徴的な試合が第2戦のセントラルコースト戦第3戦の水原戦だ。ホームでのセントラルコースト戦はレアンドロの2ゴール1アシストで3−1と逆転勝ち。続く水原戦はアウェイながら6−2という大勝を収め、柏が叩き出した6ゴールのうちレアンドロは4ゴールに絡んだ。

柏がグループステージで3連勝を飾る一方、ライバルチームはお互いが潰し合う展開となっていた。グループHは「柏独走」の様相を呈し、そのためライバルチームは揃って「2位狙い」に照準を定めたのか、第4戦、第5戦と続いた日立台での試合では水原、貴州とも勝点1の獲得を最優先に考え、思いのほか守備的な手堅い戦い方を敷いてきた。
水原戦0−0貴州戦1−1とホームでは2試合連続の引き分けに終わったものの、これは柏にとって悪い結果ではなかった。第5戦を迎えた時点で、勝点1を獲得すれば首位でのラウンド16進出が決まるという有利な条件を得ていたからだ。第4戦と第5戦はレアンドロを怪我で欠き、そのため拙攻が目立ったとも言えるが、貴州戦の引き分けによってラウンド16進出に必要な勝点1を獲得。最終戦のセントラルコースト戦を残して、グループリーグ突破を決めた。
1試合を残してラウンド16進出を決めても、ネルシーニョ監督は全くスタンスを崩さない。「レイソルがピッチに立つのは勝つため」とセントラルコース戦にはフルメンバーを送り込む。わずか数日前、国内のチャンピオンシップで優勝を決めたばかりの豪州王者を、柏は工藤壮人、クレオ、レアンドロのゴールで3−0と一蹴した。
グループリーグで獲得した勝点14は、サウジアラビアのアルアハリと並んで最多勝点となった。その数字だけで、グループリーグの柏がいかに抜きんでていたかがわかるだろう。

近年のACLラウンド16において、Jリーグのチームは必ずと言っていいほど韓国勢の壁に阻まれている。実際に、ACL初挑戦となった昨年の柏も蔚山の前に屈した。そして今年、ラウンド16で柏の前に立ちはだかったのは、2006年のアジアチャンピオンにして韓国屈指の強豪・全北。この2連戦、パワーとフィジカルコンタクトを前面に押し出す全北の迫力ある攻撃と対峙すべく、柏は鈴木大輔、近藤直也、渡部博文、増嶋竜也のセンターバックを最終ラインに4枚並べて応戦した。

想像を越える全北の圧倒的な攻撃力によって、柏は一方的に押し込まれた。それでも少ないチャンスを確実にモノにしてアウェイでの第1戦を2−0で勝利すると、ホームでの第2戦は立ち上がりこそ第1戦の続きとばかりに暴風雨のような全北の攻撃に曝されて1点を失ったが、システム変更とともにリズムを取り戻し、さらに第1戦を2点差で勝利したアドバンテージを生かしながらタフなゲームをコントロールし始める。苦しみながらも渡部、ジョルジ ワグネル、工藤のゴールによってホームでの第2戦も3−2で競り勝った。

グループリーグからラウンド16まで6勝2分。無敗で到達したクラブ史上初のACLベスト8である。西アジア勢を加えたこの先、頂点を目指す戦いは激化の一途を辿る。それでも、サポーターが掲示する“ENDLESS TRIP TO ASIA”の横断幕にもある通り、アジア制覇を目指す柏の旅は、まだ終わらない。

以上

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2013.08.14 Reported by 鈴木潤
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