新潟が3-2で柏に逆転勝ちした。2-2の後半アディショナルタイム、途中出場の岡本英也が決勝点を挙げた。
後半4分に川又堅碁のゴールで先制するが、その後、柏に逆転を許し、後半43分に田中亜土夢のゴールで同点に。そして終了間際、岡本がシーソーゲームに決着を付けた。
柏は後半、0-1から工藤壮人が同点弾。38分にはクレオのゴールで勝ち越したが、最後はカウンターの応酬で走り負けた。
最後の最後に大仕事をやってのけた。後半のアディショナルタイム、フリーになった岡本は柏のGK菅野孝憲と対峙。落ち着いて右足を振り抜くと。ボールは対角線に、マウスを捕らえた。この日一番の大歓声に喜びを体で表現した。
「最後は決めてやろうと思っていた」。前半25分、田中達也が顔面にクリアボールを受けるアクシデントで退場。代わってピッチに入った。そこからは川又と岡本のツートップ。「堅碁を前に出して、自分が引いて受ける」と役割を整理した。
そのため自らシュートチャンスはめぐってこなかった。それが、試合の最終盤に最大の見せ場がやってきた。「亜土夢がいいボールを入れてくれた。シュート練習のように打てた」。勝点3を決定づけるシュート。それでも気負いはなく、落ち着いてゲットした。
岡本だけではない。全体が持ち味を発揮した。後半4分、三門雄大のクロスを頭で押し込んだ川又は相手守備を難なく振り切った。後半43分に同点のミドルを決めた田中亜土夢は、前を向くプレーを繰り返していた。
ベースにあったのは、どこにも負けないというフィジカルへの自信。中断期間の6月、秋田で1週間のキャンプを行った。猛暑の中、ハードなフィジカルトレーニングを毎日こなした。「終盤はしんどかった。でも、プレッシャーにいくことはできた」。川又が言うように、厳しくても走りきれる走力は着実に身についていた。
後半に逆転を許す展開になっても、相手以上に走ることは忘れなかった。前線からのプレス、カウンタ−、そして裏への飛び出し。中断期間のトレーニングで再確認と積み上げを行ってきた要素が、すべて得点の土台になっていた。「走りきって勝点3を取ったことは大きな自信になる」。柳下正明監督は選手たちの奮闘をたたえた。
柏は、結果的に新潟の粘りに屈した形になった。0-1の後半13分、田中順也のスルーパスに、抜け出した工藤が同点ゴール。38分には、田中のコーナーキックをクレオがヘディングで決めて逆転に成功した。
ただ、ここから失速する。繰り返しカウンターを仕掛け、要所で飛び出しを狙う新潟の攻撃に、次第に出足の鋭さを失っていった。何より、「決定機をものにできなかった」とネルシーニョ監督が指摘するように、前半からたびたびバイタルエリアで迎えたチャンスをものにできなかった。それが終盤に新潟にペースを握られる要因にもなっていた。
新潟は今季最多タイの3得点で、対柏戦未勝利を5で止めた。望み通りの形でリスタート。柏は攻撃の形はできつつも、結果にはつながらなかった。新潟は継続、柏は修正。明確なテーマを見つけ、夏の陣を迎えることになった。
以上
2013.07.07 Reported by 斎藤慎一郎(ニューズ・ライン)
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