J2リーグ後半戦のスタートとなった前節。昇格圏内にいる上位6チームで敗れたのは、2位の神戸と6位の栃木のみ。この結果を受け、神戸は首位・G大阪と勝点差が5に広がり、3位の長崎には勝点差5に縮められた。今節の愛媛戦次第ではG大阪に独走体制を築かれる可能性もでてきた。首位奪還を狙う神戸にとって今節は、一つの正念場と言っていい。
対する16位の愛媛は、前節の熊本戦に引き分け、幸先のいいリーグ後半戦スタートとはいかなかった。ただ、この神戸戦に勝てば、15位浮上の可能性があるだけにモチベーションは高いと思われる。警告累積を消化してDF浦田延尚が戻ってくるなど好材料もあり、神戸からの初勝利を虎視眈々と狙っているに違いない。
過去の対戦成績は神戸が4勝1分け0敗。今季の対戦(5月19日・第15節)でも神戸が岩波拓也のプロ初ゴールや有田光希の2ゴールなどで4−2と快勝している。
だが、愛媛が2得点(吉村圭司、松本翔)を挙げていることを考えると、今節の勝ち星がどちらに転がってもおかしくはない。特に前回、愛媛のGK秋元陽太の好セーブに苦しめられてなかなかゴールが奪えなかった神戸にとっては、先制点が重要なカギを握りそうだ。
6月の5試合を振り返り、神戸の課題だったのは“攻撃にスイッチを入れる”こと。これに関しては、前節の岡山戦は及第点だった。ボランチの田中英雄がタテパスを前線に入れ、連動した分厚い攻撃も見せるシーンも多かった。また、左サイドバックに相馬崇人が入った後半は、スイッチャーが田中と相馬の2人になり、決定期も増加。田中英雄も「攻撃にスイッチを入れるところまではできていた」とゲームを振り返っている。
だが、問題はその後。雨のピッチコンディションの影響もあったが、最後まで岡山ゴールを割ることができず。田中は「シュートを打つ前の落としのパスやフィニッシュを研ぎ澄ましていくしかない。いい攻撃が出来ても、最終的にはそこ」と渋い表情を見せた。また、後半開始早々のビッグチャンスを決められなかったFW田代有三が「僕の責任です」と話せば、終了間際の決定機に足が出なかった小川慶治朗は「ストライカーだったら、決めなければいけないシーンだった」と悔しさで身体を振るわせた。
足りなかったのは、「最後の精度」(安達亮監督)。もちろん、シュートは水物であるため、“精度”を課題にするのは酷かもしれないが、1つのゴールが昇格を左右しかねない後半戦においては真価が問われる部分でもある。果たして、神戸の攻撃陣は中3日でどこまでフィニッシュの精度を高められているか。
以上
2013.07.06 Reported by 白井邦彦
J’s GOALニュース
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