一寸先は闇だ。前半のラストゲームとなる21節札幌戦で今季初の連勝を決め、降格ゾーンを脱け出した群馬だったが、ウィークデーの連戦となった前節福岡戦で敗れて再び21位へとランクダウンした。降格圏脱出もつかの間、今節も他チームの結果しだいでは最下位転落も考えられる状況。ゲーム内容は確実に上がっているチームだが、結果を残す以外に順位を上げる術はない。宿敵水戸を迎える今節、群馬に求められるのは勝利だけだ。
群馬にとって水戸は天敵以外の何モノでもない。北関東ダービーに情熱を注いでくる水戸に対して群馬は2009年9月に勝利を収めて以来、3年以上も勝つことができていない。2010年以降の対戦成績は5分2敗。今季の開幕戦でも1−0とリードして後半アディショナルタイムを迎えながらもラストプレーで同点に追いつかれた苦い思い出がある。2009年9月の水戸戦でJデビューした有薗真吾は「気持ちの部分で水戸に負けてはいけない」と今カード8試合ぶりの勝利、そして開幕戦のリベンジを目指す。
札幌、福岡、水戸の3連戦の勝ち越しを狙う群馬は前節福岡戦でエース平繁龍一、青木孝太の両キーマンをベンチスタートさせて体力を温存させた。福岡戦は控え組中心にファイトしたものの一瞬のミスを突かれて敗れたため水戸戦での勝利が必須となった。チームは福岡戦で失った勝点を奪うべく水戸戦に照準を合わせる。J2得点ランク5位の平繁は「アウェイの福岡戦で負けたので連敗は絶対に出来ない。このダービーは、自分のすべての力を出してサポーターへ勝利を届けたい」と水戸撃破を狙う。
正田スタへ乗り込む水戸は正念場を迎えている。前々節山形戦で鈴木隆行と橋本晃司の両キーマンが立て続けにレッドカ−ドを受けて退場、9人での戦いを強いられた上で敗れた。不運なことに鈴木、橋本ともにリーグから2試合の出場停止が課せられた。攻撃の軸2枚を同時になくした水戸は前節松本戦で0−2で完敗。守備の要・細川淳矢が警告を受けて累積警告で群馬戦の出場ができない。水戸は攻守の主力3選手を出場停止で欠く戦いとなる。群馬・中村英之は「何をやってくるか分からない分、逆にやりづらさがある。立ち上がりに気をつけなければいけない」と話す。互いに出場停止が重なる中3日のゲームは気力の勝負となることだろう。
今季、群馬の指揮官に就任した秋葉監督は、北関東制圧を目標の一つとしてスタートを切った。今季の北関東ダービー2戦の結果は1分1敗。サポーターに勝利を届けることができていない。3チームの結果をみると水戸が1勝1分で首位に立ち、栃木の1勝1敗、群馬の1分1敗と続く。群馬は今節水戸に敗れればその時点で北関東の優勝カップに手が届かなくなる。秋葉監督は「北関東のタイトルを取るためには負けられない試合。群馬の意地をみせたい」と決戦へ向かう。これ以上のリーグ低迷が許されない群馬は、北関東の宿敵水戸を踏み台にして降格圏再脱出を狙う。中3日で迎えるダービーは死闘の予感が漂っている。
以上
2013.07.06 Reported by 伊藤寿学
J’s GOALニュース
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