鳥取は6月を4連敗で終えたものの、7月最初の試合となった前節は、山形にアウェイで3−2と競り勝ち、久しぶりの勝利を挙げた。一方、やはり6月中に2分2敗と調子を落とした東京Vは、前節もホームで京都に0―5で大敗し、2連敗で5試合未勝利となっている。
鳥取は前節の山形戦、前半に先制しながらも、前半最後の3分間で2失点して逆転され、後半へと折り返した。19節で岐阜、20節では北九州相手に、いずれも前半に先制しながらも、後半に逆転されて敗れており、同様の流れになるかと思われたが、後半に2得点して逆転勝利。小村徳男監督が「月並みだけど、やればできる、あきらめずに最後まで戦う、ということは、こういうことなんだと分かったと思う。この気持ちを忘れずに、どの試合も戦ってほしい、と選手たちに話した」と語った通り、6月の嫌な流れを断ち切った、価値ある勝利となった。
東京Vは京都戦で、7分に失点して出鼻をくじかれ、メンバーを2人交代させて反撃に転じようとした後半開始直後に2点目を奪われるなど、危険な時間帯の失点で苦戦を強いられた。さらに、48分に中後雅喜が負傷交代して交代枠を使い切った後に、前田直輝が負傷でプレー続行不可能となるアクシデントも重なり、最終的に5失点での大敗を喫している。
鳥取は、18節からの5試合で6得点と好調の永里源気、開幕から攻撃陣をリードして、やはり前節終了時点で6得点の久保裕一を中心に、攻撃陣が好調を持続しているのは心強いが、最近5試合で12失点を喫している守備の脆さは不安材料。東京Vもビルドアップの過程でボールを奪われ、不用意にカウンターを浴びて失点するケースが目立っており、安定した守備を実現できるかどうかは、勝敗に直結する要素の一つだろう。
また、負傷者の多さも両チームに共通する悩みどころ。鳥取は21節の愛媛戦から2試合、メンバーが定員より1人少ない17人で臨んだが、これは負傷者の多さによってプレー可能な選手が足りなかったためだ。さらに、その2試合に3バックの中央で先発した吉野智行が、前節に左足アキレス腱断裂の重傷を負って戦線離脱。またも守備ラインの再編を余儀なくされており、どのようなメンバーで臨むのかが注目される。東京Vも同様に、前節で負傷交代した前田の長期離脱が発表されており、三浦泰年監督は短い準備期間で態勢を整えなければならない。
前回、4月に東京Vのホームで対戦した際は、東京Vが21分と30分に得点し、余裕の試合運びを見せて、最終的に3−0で勝利を収めた。今回、勢いを駆っての連勝で浮上を狙いたい鳥取に対し、東京Vもこれ以上J1昇格争いから後れを取るわけにはいかず、激戦は必至。当日の最高気温は32度と予想されており、蒸し暑さの中で、どれだけ運動量を維持できるかもポイントになりそうだ。
以上
2013.07.06 Reported by 石倉利英
J’s GOALニュース
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