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【J2:第23節 長崎 vs 山形】プレビュー:爆発的な攻撃力を誇る山形に対し、長崎は圧倒的な運動量で真っ向勝負(13.07.07)

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長崎は前節、北九州の気迫に圧倒されながらもどうにか勝点3をもぎ取り、3試合ぶりの勝利でリーグ後半戦を迎えることができた。内容が芳しくない試合でも、ものにできる強さを身に付けたといえば聞こえはいいが、ドンと構えて受けるほどの力を持つチームではない。高木琢也監督も事あるごとに「我々はチャレンジャー。毎試合がヤマ場ですよ」と話している。順位は現在、3位。新規参入クラブの成績としては上出来といえるだろうが、多くの長崎の選手は「後半戦は研究されてくるため、これまでどおりには行かない」と気を引き締めている。

特に山形に対しては全ての選手が特別な思いを抱いている。長崎は前回の対戦(第3節)で、全く良いところなく0−2で破れている事に加え、この試合は長崎にとって今季の戦い方を決めた「ターニングポイントとなった試合」だと捉えている。

もう少し詳しく説明すると、長崎は岡山との開幕戦で躍動感のあるサッカーで1−1と引き分けると第2節はG大阪にまざまざと力の差を見せ付けられて3−1で敗れた。山形戦はこの後に行われ、長崎は完膚なきまでに叩きのめされた。これによって、「個の力で負けている長崎が生き残っていくためには選手全員のハードワークしかない。毎回、全てを出し切る試合をしよう」という決意と覚悟がチームに生まれたのだった。長崎はこの敗戦以降、11戦連続無敗という戦績を残す。結果的に、「弱いからこそ強い」というパラドックスが生じた。

山形は長崎のカウンター攻撃を警戒しているようだが、高木監督はホームでの山形戦を前に「これまでと同じようにベースとしては自分たちのサッカーをやる。持ち味である爆発的な運動量を選手に期待したい。覆いかぶさるような前からの守備で山形の攻撃力を封じる」と真っ向勝負を宣言している。そのためにハードなことで知られる長崎の練習も、北九州戦後も珍しくリカバリー程度に抑えている。

ただ、「林陵平選手はここ数試合調子がいいので注意しなければいけない。ゲームメイクには参加しないが、FWとしての仕事をする。彼に良いボールが入らないようにしなければ。それに山形は個だけではなく、しっかりとした組織で戦う良いチーム」と分析している。

一方、山形は6月を3勝2分という好成績で乗り切るも、後半戦最初の試合となった鳥取戦は自陣でブロックを敷いた鳥取に2−3で逆転負けを喫してしまい、順位も8位へと後退した。また、44点というリーグ2位のゴール数を誇りながらも守備では不安定な場面も見られ、ここ7試合は連続失点中だ。奥野僚右監督は失点シーンについて「準備はしていたが、相手の準備が上回っていた」「頭の整理と心の整理を両方しながら次の日曜日(長崎戦)に備えたい」と話しており、秋葉勝選手も失点について「いつもこんな感じだと思います。よく勝ってきたなという感じです」と守備への不安を露呈している。長崎も山形に対してつけ入る隙は無いわけではない様だ。

運動量の長崎と攻撃力の山形。3位の長崎の勝点が39で、8位の山形の勝点は33。後期はプレーオフ圏内を巡って壮烈な戦いが行われるが、この試合はその最初の試合になりそうだ。

以上


2013.07.06 Reported by 植木修平
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