後半戦のスタートとなった前節、ともに開始早々のゴールを挙げた両チーム。岡山はFW押谷祐樹の開始2分の見事なロングシュートからのゴールを守りきって7試合ぶりに勝利。横浜FCはFW三浦知良の開始16秒のゴールと、MF佐藤謙介、FW大久保哲哉の3得点で勝利し、ホーム初勝利となった6月8日の第18節・鳥取戦以来、5試合負けがない。昨季も最終順位を4位で終えたチームだが、苦戦する時期を経て、後半戦にかけて確実に調子を上げている。
横浜FCの好調の理由は、2トップと2列目の飛び出しを含む前線の連係精度が上がったこと。トップのメンバーは連戦ということもあり、またメンバーは替わりそうだが、最近は、高さのある大久保とスピードのあるFW黒津勝が2トップを組むことが多かった。第20節・富山戦ではともにゴールを決めて、第21節・松本戦ではFW田原豊のおとりとなる動きから大久保が得点。また前節・栃木戦では、左SB中島崇典のクロスを大久保が決めている。大久保は前線で献身的に動きながら得点を重ね、現在10ゴールで得点ランキング3位タイの成績だ。メンバーが替わっても、山口素弘監督が繰り返す「タフさ」というキーワードのもとに、高い個人技を持つ選手の一体感が高まっている。
岡山は勝利のなかった6月の月間ゴール数がわずか2点にとどまったが、両ワイドでアシスト&ゴールした得点があり、結果の出ない時期に成長させた部分も実はある。また前節・神戸戦に関しては、「荒田君の近くでプレーしようと意識していた」と言う押谷とFW荒田智之の距離感がよく、相手DFが荒田に釣られたことで、シャドーの押谷、関戸健二が自由に動くことが出来た。元々シュート技術の高い荒田、押谷を抱える岡山の前線は、何かのきっかけで再び怖さを発揮できるようになるはずだ。またFW久木田紳吾、FW三村真、MF石原崇兆ら、スピードのある選手の投入も今節は効果的に働く可能性が大きい。
また守備面では、ラインコントロールを行うDF竹田忠嗣を中心に、試合ごとに成熟を感じさせている。岡山・影山雅永監督は前節、試合後にこう話した。「苦しい時間帯に、DFの3人が微調整しながらやっていたシーンを見ることが出来た。コミュニケーションによって乗り切ることが出来たことは我々の選手の強みでもあり、今日の戦いの大きなことだと思います」。
ともにピッチをワイドに使い、サイドを起点とした攻撃が得意で、DFの間を狙う形を取る。その攻撃を組み立てるのは、横浜FCではボランチの松下裕樹と佐藤謙介。この2人の役割分担が明確になってきたこととDFラインが安定したこともチーム好調の要因のひとつで、佐藤は前節、今季初ゴールを決めている。岡山のボランチには、仙石廉と前節4試合ぶりに先発出場した千明聖典の可能性が高い。千明は前節を「粘り強く戦えた。前に急がず、ゆっくり回したい場面もあったが、カウンターでチャンスを作ることも出来ていた」と捉え、粘り強い守備から繰り出す状況に合った攻撃の形を見つけ出すだろう。
中3日、岡山にとっては前節に続いてホームで行われるゲーム。後半戦を連勝スタートにしたい岡山がこのゲームでまず果たすべきは、好調の横浜FC攻撃陣を抑え、高い位置で奪って攻撃に繋げることだ。天気予報によれば気温も湿度も高い七夕のナイトゲームだが、両チームのハードワークがぶつかる好ゲームになることは間違いない。
以上
2013.07.06 Reported by 尾原千明
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