22節の山形戦で、前半に先制ゴール、後半に逆転ゴールを挙げて、５試合ぶりの勝利と連敗ストップに貢献した永里源気。先制ゴールの後、メインスタンド側のテレビカメラの前で、チームメイトと一緒に『ゆりかご』のパフォーマンスを見せたのは、７月１日に第３子となる次女が誕生していたからだ。

７月１日は鳥取で練習が行なわれた日で、練習後の午後、ここしかないというタイミングでの誕生だったという。立ち会った翌日に山形への遠征に出発し、２ゴールを決める展開に「出来過ぎていますね」と笑顔を浮かべた。さらにうれしかったのは、ゴールを決めた試合で初勝利を挙げたこと。18節から３試合連続の５得点を決めながら、チームはいずれも敗れており、特に19節、20節ではホームで２試合続けて逆転負け。山形戦も前半に先制した後、前半終了間際に２失点して逆転されており、“またか”という雰囲気が流れたが、後半の逆転ゴールで、今度こそ勝点３を手にした。

スカパー！中継の試合後のインタビューで「生まれてきた子どもが勝たせてくれたのかなと思います」と喜んだ源気パパ。長女と長男が生まれた年は好調で、「子どもが生まれる年は調子が良いんです」と語る通り、最近５試合で６得点と調子を上げてきた。新しい命の誕生をエネルギーに変えて、これからも下位脱出を目指す鳥取を牽引する働きが期待される。

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2013.07.05 Reported by 石倉利英