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【J1:第14節 横浜FM vs 大分】プレビュー:横浜FMは『3バック』を攻略できるか。大分はそれを逆手にとる速攻狙いか(13.07.05)

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リーグ戦が再開し、いきなり4連戦を迎える。ヤマザキナビスコカップ準々決勝で鹿島アントラーズ相手に連勝を飾った横浜F・マリノスは、そのまま順風満帆な航海を続けるのか。はたまた今節の相手、最下位・大分トリニータとの再開初戦で出鼻をくじかれ、続く10日のセレッソ大阪戦、13日の大宮アルディージャ戦、17日の浦和レッズ戦という難敵が待ち受ける3戦に悪影響を及ぼしてしまうのか…。そう考えると、今節の戦いは非常に重要な一戦に思えてならない。

大分もこの一戦には、ただならぬ思いで臨むはず。中断前直前は5月18日のアルビレックス新潟戦で今季初白星を挙げ、続く25日のジュビロ磐田戦も引き分け、泥沼から這い上がった感がある。そして、1か月以上の中断期間を挟んで、メンタル的にもリフレッシュされ、戦術的にも立て直しを図れたに違いない。降格圏より一つ上の15位・サガン鳥栖までわずか勝点3差。現在3位の横浜FM戦の結果いかんでは勢いに乗って、その勝点差を簡単にひっくり返す可能性もある。逆に上位チームに完膚なきまでにやられてショックを受け、ズルズル調子を落としてしまうようだと厳しい。大分にとっても、今後を占う意味でポイントになるゲームだと言える。

7月2日の横浜FMのトレーニング後、兵藤慎剛に「今季の大分の試合を見たことがあるか?」と尋ねてみた。すると、「(松本)怜が出ていた時期は結構、見ていた」と答えが返ってきた。松本怜と言えば、兵藤と同じ早稲田大学出身の後輩であり、今季は横浜FMから大分へ期限付き移籍。序盤から試合に絡んでいたが、4月20日の湘南ベルマーレ戦で右足関節 距骨軟骨損傷という全治3か月の大ケガを負い、6月中旬まで松葉づえ生活を強いられていたようだ。そのため、残念ながら今回はピッチ上では再会できない…。

話を元に戻すと、兵藤はその時に受けた大分の印象をこう話した。
「3バックの大分は、ハマると前に人数が多い分、攻撃がスムーズにいく。だけど、逆にハマらないとボロが出てやられている」
要は両ウイングバックが高い位置でボールに絡めば攻撃の厚みと幅を増し、逆に3バックが中途半端なポジション取りをしてしまうと、守備が崩壊してしまうということになるか。よって、「3バックの弱点を突く」(兵藤)ことが、今回の横浜FMのテーマになる。

横浜FMは1トップなので、必然的に大分の3バックの2枚は余ってしまう。その2人を兵藤と齋藤学の両サイドハーフが釣り出せれば、1トップのマルキーニョスは1対1で勝負できる。また、そこで生まれる中央のスペースに中村俊輔、中町公祐らが飛び出せば、3バックを“ハマらない”状態に追い込めそうだ。
とはいえ、大分も横浜FMの1トップに対して、どう守るかはこの中断期間で研究し尽くしているはず。意外と前述のように相手が前がかりになるところを狙って、一発必中のカウンターで仕留めようと、爪を研いでいるかもしれない。そのあたりの駆け引きが、この一戦の見どころではないだろうか。

以上

2013.07.05 Reported by 小林智明(インサイド)
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