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【J2:第22節 富山 vs 千葉】レポート:田中のファインゴールで千葉3連勝。富山はゲーム内容で上回るも決定力の差に泣く。(13.07.04)

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富山側からすれば勝負に勝って試合に負けた感がある。終始主導権を握って相手の2倍以上の決定機をつくった。しかし千葉は後半最初の10分間に個人能力と決定力をみせつけて勝点3をさらっていった。試合後、富山サポーターからは拍手の一方でブーイングが起こった。ビッグクラブが相手であっても今日の試合内容なら勝たなければいけないと捉えた人が多かったのだろう。もう善戦では満足できない。チームへの期待はそれほど高まっている。

前節から中3日の連戦だが、先発メンバーの入れ替えは富山が2人、千葉が1人のみ。富山はMF大西容平、千葉はFWケンペスが復帰した。千葉は「よい出来ではなかった。体が重いのか、意識のほうも高いところはみられず緩慢なプレーが多かった。最後には攻め手がなくなり、ディフェンスの選手を入れて1点差を守ろうと割り切ってゲームを進めた。なんとか勝点3を持って千葉に帰れることだけが今日の収穫」(鈴木淳監督)。低調さにはアウェイへの移動を含む疲労が少なからず影響していると思われる。勝ったからではあるが、試合後の選手からも動きの重さを認める声が聞かれた。
対する富山にも前節・岡山戦を数的不利の状態で長く戦った疲れが懸念された。前日の練習スケジュールを急きょ変更するなどコンディション調整に細心の注意を払いながら臨んでいた。しかし試合では開始から相手を上回るパフォーマンスをみせた。球際の厳しさと献身的なマーキングで千葉に効果的な攻撃を許さない。中盤でよくボールを奪って縦に素早く攻め、何度も好機をつくった。前半18分、MF舩津徹也がドリブルで仕掛けてGK前に躍り出るがシュートは千葉・岡本昌弘の好セーブに阻まれた。同33分にはCKからDF池端陽介がヘディングで狙う。同40分、カウンターからMFソ ヨンドクのスルーパスでMF木村勝太がGKと1対1になるがシュートはわずかに右へ外れた。

勝負の行方を左右したのは後半の立ち上がり。キックオフから約40秒、千葉はDF米倉恒貴が右からアーリークロスを入れる。ニアに走り込んだMF田中佑昌が右太ももに当てたボレーシュートがGKの頭上を越してゴールインした。直後の3分には富山の大山俊輔をペナルティーエリア内で倒してPKを与えたが、GK岡本がソのキックを右に飛んでセーブ。すると同10分には米倉を軸に右サイドを崩し、FW大塚翔平のマイナスのクロスを再び田中が決めてリードを2点に広げた。

その後も勢いは富山にあった。FW黒部光昭と8試合ぶり復帰のMFキム ヨングンを投入して押し込み、同18分に黒部のヘディングでの落としからFW木本敬介がシュート。同25分に池端のクロスを受けた木本が2010年8月22日の第23節・鳥栖戦以来のゴールを決めて1点差に迫った。しかし千葉はチームリーダーのMF佐藤勇人らを入れて守りを固めると最後は5バックにして逃げ切り、今季2度目の3連勝を飾った。4日後、ホームに首位G大阪を迎える大一番に臨む。
富山は上位との4連戦が黒星スタートになった。木本が日々の練習を3年ぶりのゴールに実らせ、23歳のソがキャプテンマークつけてプレーするなど新たな息吹は感じられた。次こそ内容を伴う勝利で選手たちの笑顔が見たい。次節・栃木戦には首都圏在住者も含めて多くのサポーターが足を運ぶことだろう。

以上

2013.07.04 Reported by 赤壁逸朗
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