「対戦したDFで一番ごつかったのは神戸のイ・グァンソンでしたね。後半の最後に出てきたんですが、めちゃくちゃ大きかったです」
今季、クラブとともにJリーグデビューを果たした水永翔馬がシーズンの前半を終えて、初めて臨んだJリーグの感想を語ってくれた。
翔馬は宮崎日大高校を卒業した2004年に地元の自動車部品メーカー、ホンダロックに就職。7年間工場で働きながらプレーし、「Jリーガーになりたい」という夢を追うために、2011年にJリーグを目指していた長崎へ加入。昨季はJFLで12得点を挙げ、クラブのJリーグ加入に貢献した。
現在、28歳。決して若いとはいえないが、身を投げ出してボールを落とす献身的なポストプレーや5得点を挙げている高い打点のヘッドはJに衝撃を与えた。まさに、遅咲きのシンデレラ・ボーイだ。
チームに翔馬ほど素朴な青年はいない。ひたむきさとサッカーに対する愛だけでここまで来た。一般的に想像されるJリーガーという華やかなイメージからは程遠く、話すと誠実で優しい性格がすぐにわかる。普段は寮でテレビを見て過ごすことが多く、「ドラマが好き」と言う。
プレーの引き出しの数はそれほど多くはない。足も早くはない。だが、屈強なフィジカルと「利き足は頭です」というほど、ヘディングには自信を持っている。
「Jリーグはお客さんの数が多いし、立派なスタジアムで試合をさせてもらえます。取材陣に囲まれるとびっくりしますね。本当に驚くことばかりです。やっぱり、G大阪戦が一番強烈でした。そんな試合で後半に1点取れたことは自分の中で一生の宝物です」
実に、謙虚だ。謙虚だが、まだ遠い目をして思い出を語ってもらっては困る。高木琢也監督は「私が東京Vの監督をしていた時にホンダロックと対戦し、そこで翔馬はいい選手だと感じました。ただ、翔馬はFWとしては優しすぎる。もっと我を出していい。今は初めてJを戦って、経験したことのないような疲労を感じているだろうが、これからが大事になる」と今後の活躍にさらなる期待を抱いている。
翔馬こそ、苦労してJ参入を果たした今の長崎を最も体現する選手だろう。
翔馬は高く翔んでこそ、翔馬だ。
跳べ、水永翔馬!
誰よりも高く。どこまでも遠く。
以上
2013.07.02 Reported by 植木修平
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