2013シーズンも早いものでちょうど半分を消化した。後半戦の初戦となる今節、ホームの松本は目下3連敗中で、アウェイの水戸は主力選手が出場停止で欠場。それぞれプラスの状況は少ないが、だからこそ勝利の味は格別のものとなろう。
まずはホームの松本。前半戦は7勝5分9敗で借金2での折り返しとなった。第18節・岡山戦での劇的な勝利で順位も10位にまで浮上。まずは目標とする『1桁順位での折り返し』も手にしかけたものの、そこから3連敗を喫した。気にかかるのは失点の多さ。序盤に不安定さの見えた守備がようやく安定しかけた矢先、ここ3試合で7失点。理由はもちろん一つではないが、やはりサイドを崩される場面が目立つ。3バックの宿命とも言えるサイドでの1対1の対応などで後手に回り、ペナルティエリア内に決定的なボールを入れられてしまっている。これは両ワイドだけではなく、チーム全体で意識統一をしなければならない課題だ。前節・横浜FC戦は開幕以来ボランチでの起用が主だった岩沼俊介を左ワイドで起用するなどの微修正を施したこともあり守備は安定した。今節も前節のメンバーを下敷きに、コンディションを見極めての起用が予想される。
対するアウェイの水戸は、ここまで7勝6分8敗で12位。前半戦での対戦(第7節)では2-1で松本が勝利をあげているものの、この結果はあまり参考にならないだろう。現在水戸はフォーメーションをそれまでの4-4-2から3-4-2-1へとチェンジするなど、戦い方を変えているからだ。なかでも最前線で核となる鈴木隆行と高いテクニックを持つ橋本晃司のホットラインは好調を維持しており要注意……と書ければこの原稿も楽なのだが、そうはいかない。前節・山形戦において両選手が退場処分となり、今節は出場停止となっている。ここまでチームの軸として高い貢献度を誇る主力選手の欠場は痛手であることは間違いない。しかし、出場機会を欲する選手にとっては、またとないチャンスとも言える。反町康治監督が「分析するにあたって難しい。新しい選手が入ってくるということで、新鮮で逆に怖い」と言うように、誰が先発出場を果たすのか読めない状況だけに、ホームチームとしては選手構成やフォーメーションを含めて“あらゆる事態”に対応できる準備はしておきたいところだ。
後半戦のキックオフ。7月に突入し、煮え切らない現状に終止符を打つために必要となるのは、相手よりも多く走り切る体力と、苦しい時も下を向かないメンタリティだ。中3日という厳しい日程だが、お互いにハードワークと闘争心をストロングポイントにするチーム。その部分で負けるということは、すなわち試合にも負けるということだ。平日のナイトゲームとなるが、熱戦を期待したい。
以上
2013.07.02 Reported by 多岐太宿
J’s GOALニュース
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