富山は今季、クラブとして「2015年の昇格争い」という中期目標を設定。選手、監督はこれを意気に感じ、計画初年からの昇格プレーオフ進出を大目標に掲げてシーズンインした。序盤戦は着実に勝点を重ねてプレーオフに出場できる6位以内をうかがう好位置をキープできた。しかし、G大阪に完敗した第10節以降1勝4分6敗と失速。前半戦を終えて17位で、6位との勝点差は13まで開き、逆に下位に差を詰められている。挽回するにはかなりのハイペースで勝星を積み上げなければならない状況だ。
しかし、安間貴義監督は「目標はぶらさずにやっていくぞ」と選手に呼び掛けたという。「差が開き、状況が厳しいのは承知している。だが各チームがつぶし合いをしている今季はまだ可能性がある。望まなければ何ごとも達成することはできない」と話した。あきらめるのは早い。未来は定まっておらず、成功のかぎは自らの手にある。昨季は降格争いに巻き込まれてモチベーションはいやがおうにも高まった。今季は外的要因ではなく、自分たちの意志と向上心で勝点を伸ばしていきたい。
現在5勝6分10敗の17位、昨季の同時期は3勝5分13敗の21位だった。監督は「今季は試合内容が良くなり凡戦がほとんどない。メンバーは昨季とほぼ同じでも大きな変化が生まれている」。前向きな言葉を続けられるのは、確かな手ごたえをグラウンドで見い出しているからだ。2巡目の対戦ではそれを結果で表し、地元以外のサッカーファンにも知らしめてほしい。今節の千葉戦から始まり、栃木、神戸、長崎と続く上位との連戦は、今季の富山のサッカーを披露して勝点差を縮める絶好の機会だ。
千葉はFWケンペス、MF兵働昭弘を欠いた前節・東京V戦を2−1で制して2連勝を飾り、勝点35の5位で折り返した。昨季は前半終了時で勝点40の2位だった。今季は2位・神戸とすでに勝点9差がついており、自動昇格を目指すならこれ以上は離されたくない。一戦必勝で戦わなければならない状況は富山と似ている。
昨季は富山をはじめ下位4クラブに白星を配給したのが響いて2位と勝点差3の5位でプレーオフにまわった。下位から取りこぼしをしないという点からもチームが試される一戦になる。7日にホームであるG大阪戦に向けて弾みをつけられるか。
前回の対戦(第14節・5月12日 /jsgoal_archive/game/2013/20130200030820130512.html )は千葉が3−2で勝った。開始5分にケンペスが先制点を挙げて一時は3点差をつけたが、残り15分を切ってから猛反撃に遭って苦しんだ。2失点はいずれもセットプレーからで守備面で課題が出た試合だった。当時と比較して現在は攻守にまとまりが出てきており、パスワークでゲームをコントロールして押し切る力強さを見せたい。富山は前回のように前半早々に失点しては勝利が遠のいてしまう。終盤、過去3年の千葉戦で4点を挙げているFW黒部光昭を投入して勝負をかける展開に持ち込めるかどうか、前節・岡山戦で粘りをみせた守りがポイントになる。
以上
2013.07.02 Reported by 赤壁逸朗
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