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【J2:第22節 東京V vs 京都】プレビュー:何もできなかった東京V、圧倒的に攻めながらも無得点に終わった京都。前回ドローの借りを返すのは?(13.07.02)

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リーグ戦も折り返しを迎え、今節からは2巡目が始まる。シーズン半分を消化し、東京Vは6勝10分5敗の11位。なかなか思い通りの結果には結びついてはいない。ただ、三浦泰年監督も「2ステージ制なら考え方も少し違うだろうが、実際にはフルに戦ってどこにいるかということ」と語っている通り、折り返しは1つの区切りではあるが、実際にはここで何かがリセットされるわけではない。「半分で区切るという考え方よりも、一歩一歩継続していく姿勢を失わないということが大事」(三浦監督)と、後半戦もこれまで同様、立ち上げから続けてきていることをブレずに続けていくだけである。

前節、上位の千葉に痛恨の敗戦を喫した東京Vだが、「負けてがっかりしていると思うけど、その気持ちを次の試合に生かさないといけない」(高原直泰)。その意味では、次の試合を中3日で迎えるということが、逆に東京Vにとってはプラスに働くかもしれない。「悔しい思いを抱えて、モヤモヤが残って1週間考えるよりも、すぐ次の試合があって悔しさを払拭することに集中できるほうが、特に負けたあとはありがたい」と、GK佐藤優也が語る通り、もちろん反省すべきところはチームとしてたっぷり反省しつつも、変に引きずり過ぎず気持ちを切り替えることができるのではないだろか。

加えて、相手が京都だということもまた、東京Vにとっては大きい。振り返れば第2節、指揮官不在のなかで迎えた京都との対戦は「結果こそ0−0だったけど、精神的には完敗だった」(GK佐藤)。あの時の悔しさを、選手たちは決して忘れてはいない。リベンジの思いは自ずと高まってくるはずである。中でも強い思いを口にしたのが、ケガから戻り前々節から先発出場が続いている中後雅喜だった。「京都が強い相手なのはわかっている。でも、僕にとってもチャンス。このチャンスを生かしたい」先発定着のためにも、危機感をもって挑む。また、京都戦を人一倍楽しみにしているのがDF井林章だ。関西学院大学時代、京都とは練習試合で何度も対戦していたそうで、「初めてやった時にボコボコにされました。でも、ずっと良いチームだなと思っていて、すごく勝ちたい相手」と意気込む。
チームとしても、前回何もできなかった相手だからこそ、今回どれだけ自分たちのサッカーが出せるかで変化を表現しやすいというもの。ここまで積み上げてきたものを存分に発揮し、自分たちの手でこの約4カ月間の成長を確認したい。

成長という点では、選手たち自身の口からも聞こえてくるように、「フィニッシュまでの形」については、特にここ何試合かは感じられる。逆に言えば、その後の「フィニッシュ」の部分が、引き続きの課題とも言えるのだろう。特にこの試合は、東京V以上にポゼッションを得意とする京都だけに、ボールを終始支配し続けたり、主導権を握り続けることは難しいと言ってもいいだろう。だとすれば、自分たちの時間帯に、フィニッシュまでの形をどれだけ作り、そのチャンスを逃さず決めきれるかが、いつも以上に勝敗のポイントになってくる。千葉戦から今節へ向けたミーティングの中で、指揮官は選手たちに「変えられるのは未来だけ。まずは(千葉戦で散見された)戦術的、テクニカルなミスをなくすという、簡単に変えられるところから変えていこう」と話したという。相手のレベルが上であればあるほど、1つのミスが致命的なものとなる。少なくとも、前節のようなビルドアップ時点でのパスミスなど、自分たちで防げるミスからの失点だけは避けたいところだ。

ただ、もうひとつ成長した部分についてGK佐藤が語るのが「1点なら先制されても引きづらなくなったところ」だ。少し以前であれば、先に失点するとチーム全体が意気消沈してしまう傾向があったが、だいぶ改善されたと守護神は感じていると言う。「監督がいつも言うのが『1点なら1秒で追いつける』。それでみんな、1点差だったらまだ取り返せると思えるようになっている」。実際、前節も早い時間で先に失点を許したが、前半のうちにしっかりと取り返せている。そうした粘り強さを身につけつつあるが、やはり先制点は欲しい。「良い形で先制できれば、こっちのリズムで試合を進めることができると思います。先制して、さらに点を取って、前半で試合を決めるぐらいの気持ちで挑みたい」と、安田晃大もアグレッシブな思いを口にする。
「失うものはない。思い切ってやればいい。あとは俺の責任だ」指揮官の言葉を信じて、東京Vは全力で強敵へのリベンジを目指す。

京都も、4位で前半戦を終えたが、ここ2試合勝ち星がない。前節は引き分けながら、後半アディショナルタイムで追いつかれるという結果だっただけに、この試合でスッキリと勝って流れを変えたいところだろう。
三浦監督は「素晴らしいチーム。大木さんの目指すサッカーの魅力を追求している」と最大級のリスペクトを口にしている。特に攻撃面では、左右のバランスが非常に良く、横谷繁、工藤浩平が効果的なボールを配給し、山瀬功治、駒井善成の特長を生かす。「去年よりもピッチを広く使ってくる」(石神直哉/東京V)流れるようなパス回しを主体とするが、機を見てズバッと入る横谷、工藤からの縦パスが絶妙であり、通れば間違いなく決定機を生む。さらに今季は、山瀬の加入によってドリブルがさらなるアクセントとなり、大木サッカーの魅力をより広げている印象が強い。。同じドリブラーとして、前田直輝(東京V)は憧れともいえる山瀬との対戦を非常に楽しみにしている。
チームの得点王だった久保裕也がスイス移籍のためにチームを去ったことによる得点力ダウンは否めないが、その分、三平和司への期待も高まっていることだろう。「クロスに入るのもうまい。ペナルティエリア内での得点感覚は良いものがある」と、石神も警戒を口にしている。
京都側から見れば、圧倒的にゲームを支配しながらも引き分けだった前回対戦の悔しさは大きいだろう。両チームにとって「前回と同じことは繰り返したくない」思いが強いはず。リベンジを果たせるのは、どちらだろうか。

以上

2013.07.02 Reported by 上岡真里江
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