本文へ移動

今日の試合速報

夏休みはJリーグに遊びに行こう! 全国で180,000名様ご招待!
夏休みはJリーグに遊びに行こう! 全国で180,000名様ご招待!

J’s GOALニュース

一覧へ

【J2:第22節 福岡 vs 群馬】プレビュー:積み重ねた変化を、さらなる大きな変化に変えて昇格を狙う後半戦の福岡。復調を見せる群馬を迎え撃つ一戦(13.07.02)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
早いもので長丁場のJ2も残りは半分。福岡にとってJ1昇格へ向けての勝負の21試合が始まる。ここまでを振り返れば、課題も収穫もありながら、チームはコツコツと変化の道を歩んできた。一番大きな変化は、チームに生まれた一体感とアグレッシブな姿勢。その姿は、ファン、サポーターをはじめ、福岡に関わる全ての人たちの間に一体感を生んだ。その姿勢は数字の上でもチームに変化をもたらしている。

数字の上での変化が顕著なのは失点の少なさだ。昨シーズンは68失点を喫してJ2ワースト2位を記録したが、前半戦の失点19はJ2では岡山と並んで2番目の少なさだ。守備の基本姿勢は高い位置からのハイプレス。球際では激しくバトルし、最終局面では体を張ってボールをはね返す。一方、攻撃面では、ボールを奪うと「守」から「攻」へ素早く切り変えて、シンプルに、縦に速く運ぶスタイルが定着してきた。また、アーリークロスに対して、2人、3人とゴール前へ飛び込んで行くのも昨シーズンとは違う姿だ。得点21にはもの足りなさも残るが、ほとんどのゴールが意図した形から生まれており、チームとしての意思統一は図れていると見ていいだろう。

前後半で戦い方が変わってしまう傾向にあることや、攻め込みながらもラストサードでの精度が低くシュート数が少ないという課題も併せ持つが、いまは更なる変化を生み出すための過渡期。プシュニク監督も「前半戦は5段階評価の3。なぜなら、我々には伸びしろがあるからだ」と話す。これまでコツコツと積み上げてきたチームのベースを成熟させていくことが出来れば「6位以内に入ってプレーオフでJ1昇格」というチームの目標も見えてくる。

一方、福岡が後半戦の初戦に迎える群馬も、福岡同様にペースを積み上げてきた。序盤戦では6連敗を喫するなど勝ちきれない日々が続き、前半戦は4つの勝利しか手に入れられなかったが、直近の5試合は2勝2分1敗。現在は4戦負けなしを続けており、これまで積み上げてきたものが結果に表れはじめた。「前半戦は勝星がなかなか増えなかったが、我慢強くやり続けてきたことが浸透してきてチームの自信になっている。いまの順位はまだ下位だが下を向くことなくクラブの進化を見せたい。後半戦は、より結果を求めて戦っていく」と秋葉忠宏監督は話す。

特に変化が感じとれるのは攻撃面だろう。前半戦の総得点は18。しかし、直近の5試合で見れば、全体の約半分に当たる8得点を挙げている。その原動力となっているのが得点順位で3位に付ける平繁龍一だ。現在は2試合連続2得点中。「1試合1試合成長を遂げている。体力の面も上がってきて力強さが増した。彼が結果を出すことでチームメメイトも信頼してボールを出すことができている」とは秋葉監督の評価だが、福岡にとって最も警戒しなければならない選手だ。
反面、後半戦に向けての課題は守備。31失点はJ2では6番目の多さ。その傾向は4戦負けなしの現在も変わりはない。後半戦に巻き返すためには、守備面での課題を解消することが急務だろう。

さて、その変化を感じる両チームが、第22節にレベルファイブスタジアムでぶつかりあう。福岡はJ1昇格に向けて幸先のいいスタートを切るために、群馬は、まずは降格圏内から少しでも離れるために試合に臨む。その試合は単なるリーグ戦の1試合ではない。更なる変化を手に入れるために勝たなければいけない試合。その重要性はともに変わらない。
福岡にとってのポイントは、前節・長崎戦で機能させることが出来なかったハイプレスを立ち上がりから仕掛けられるかということ。ハイプレスは福岡のとっての生命線でもあり、試合の入り方に注目したい。加えて、前後半で同じ戦い方が出来るかも勝利のためには重要な要素。これは開幕から続く課題の1つで、この試合に限らず、J1昇格のためには必ず乗り越えなければならない壁だ。そして、いつものようにレベルファイブスタジアム全体を包む一体感を生み出したい。それが福岡の姿。それが福岡の言動力。そして、それがJ1昇格への鍵を握っている。

以上

2013.07.02 Reported by 中倉一志
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2024/07/29(月) 00:00 ハイライト:岐阜vs鳥取【明治安田J3 第23節】